
2026.01.06
寄付とは何?どんな種類があるの?寄付先の団体を選ぶポイントも解説
寄付とは、地域や団体に対してお金やモノを提供することです。「誰かに支援をしたい」と考えたときに、寄付という選択肢を考えたことがある方はいるでしょう。
しかし、一口に寄付と言っても、その種類はさまざまです。具体的にどのような種類があるのかを知らなければ、行動は起こしづらいでしょう。
そこで本コラムでは、寄付の定義や社会的な意義を解説するだけに留まらず、寄付の具体例までまとめました。
概要を知りたい方はもちろん、自分に合った方法を見つけたい方も、ぜひご覧ください。
目次
そもそも「寄付」の定義とは

寄付は、お金やモノを無償で贈ることと定義されています。
寄付の対象となるのは公共事業や公益事業を実施する組織、非営利団体などです。例えば、地方自治体や教育機関、医療機関、国際機関、NPO法人などがこれにあたります。
寄付といえばお金のイメージが大きいものですが、先述したようにモノを寄付する方法もあり、これまでにも食料品や文房具を始め、さまざまなモノが対象となっています。
このように寄付の内容や対象が幅広いため、社会貢献活動のなかでも特に誰でも取り組みやすいのが特徴です。
日本では、東日本大震災以降、寄付活動を身近なものとして考える方が増えているといいます。実際、現代ではコンビニやスーパーなど、さまざまな場所で募金箱を見かけるでしょう。
寄付をする意味はある?得られるメリットとは?

寄付は誰にでもできることであり、日本でも身近なものになりつつあります。とはいえ、なかにはなぜ寄付をするのか、どのようなメリットがあるのかなど、よくわからないという方もいるでしょう。
ここでは、寄付の社会的な意義や、そのメリットについて詳しく見ていきます。
寄付の社会的な意義
寄付の社会的な意義は、支援が必要な人々を援助し、地域社会の連携を強化する点にあります。
寄付は災害や貧困、病気など、支援を必要とする人々にとって命綱となりうるのです。
例えば、日本では東日本大震災をきっかけに、寄付活動が浸透してきました。被災した地域ではさまざまな物資が不足しており、復興には多大な資金が必要です。こうした地域や人々に対する寄付は、社会貢献として大きな意味を持っています。
また、地域社会において、寄付をする側と受ける側で精神的なつながりが生まれ、地域の人同士の連携が強まることもあります。「私たちが困ったときに〇〇は寄付してくれた。だからこそ、〇〇が困ったときには私たちが助けよう」という気持ちが生まれる次第です。
寄付をした理由について内閣府が2023年に行った調査では、「社会の役に立ちたい」という意見が53.8%で最も多く、次いで「町内会・自治会の活動の一環」という意見が32.1%でした(出典元:内閣府)。
寄付は単なる善意の表明ではなく、より良い社会を築くための、一人ひとりにできる具体的な行動なのです。
寄付をした人が得られるメリット
寄付をした人が得られるメリットには、社会の役に立っているという満足感や、団体・人とのつながりなどがあげられます。
寄付をした団体の活動報告などで自身の寄付が何に使われたのかを具体的に知れば、「良いことをした」「役に立った」という気持ちを感じられるうえ、幸福感まで高まることもあります。
寄付団体や寄付する人同士で新しい人脈が広がることもあるでしょう。寄付は、受け取った人だけでなく、寄付をした人自身の人生をも豊かにする可能性を秘めています。
また、寄付をすると、一定の条件を満たせば所得税の控除(寄付金控除)が認められる点もメリットです。
自分に合う方法を見つけよう!寄付の主な種類4つ

これまでに、寄付をしてみたいと思ったことがある方もいるでしょう。
寄付には主に4つの方法があり、自分に合ったものを選ぶことが大切です。なかには、ふるさと納税のように返礼品を受け取れる寄付もあります。ここでは、4つの寄付の種類についてそれぞれ解説していきます。
①お金を寄付
寄付と聞いてイメージしやすいのが、お金を寄付する方法でしょう。街中でよく見かける募金を行うことも、お金の寄付の一つです。
お金の寄付は、比較的手軽なのが特長です。例えば、どこかに出掛けたとき、ふと見かけた募金箱にお金を入れてみましょう。金額も自由なため、お釣りとして受け取った小銭を入れるなど、無理のない範囲で社会貢献が可能です。
また、近年はWebサイトを介してお金を寄付できるケースも増えています。銀行口座はもちろん、クレジットカードからの決済に対応していることもあるため、より手軽に寄付をしやすいでしょう。
②モノを寄付
お金以外の寄付としては、モノの無償寄付があげられます。寄付できるモノはとてもバリエーションが豊富で、例えば次のようなものがあります。
- 日用品…毛布、タオル、ハンカチ、新聞紙など
- キッチン用品…フライパン、鍋、食器、調理器具など
- 書籍…絵本、児童書、参考書、辞書など
- 衣類…いらない服、下着、靴下など
- 子ども用品…ぬいぐるみ、人形、おもちゃ、ランドセルなど
- 食料品…備蓄用食料品、缶詰、調味料など
団体によって、取り扱うモノは異なり、なかには食料品に特化したフードバンクと呼ばれる団体もあります。寄付したいモノに合わせて団体を探し、選択するのがおすすめです。
なお、中古品を寄付できるかどうかは、団体やモノによって異なります。古いタオルや着なくなった服など、使用済みのモノを寄付したい場合にはよく確認しておきましょう。
寄付する手段についても、直接持ち込みを受け付けていたり、自宅まで集荷に来てくれたり、団体によってさまざまです。こちらも事前に確認しておくのがおすすめです。
③ポイントを寄付
ポイントを寄付するという方法もあります。
近年は「ポイ活」という言葉が話題になるほど、普段の買い物やサービスの利用などさまざまな方法でポイントをためられます。こうしたポイントは割引やグッズとの交換などで利用できますが、寄付に対応しているケースもあるのです。
さまざまな法人や団体がポイントでの寄付を実施しているため、気になる方は一度、自身が利用しているクレジットカードのポイント交換先をチェックしてみてください。
④遺産を寄付
遺産を寄付するというのも一つの方法です。このような寄付のことを遺贈(いぞう)寄付といいます。
そもそも遺贈とは、遺言によって財産を無償で譲ることを指します。遺贈では譲る相手は遺言者の自由ですが、遺贈寄付の場合は「寄付」という性質上、公益団体に限定されます。
一般的な寄付との大きな違いは、自身が亡くなったあとに寄付を行うという点です。生活費について考える必要がないため、物理的・精神的な負担が少なく、大きな金額を寄付しやすいといえます。
遺贈寄付の対象となる財産は、寄付先の団体によっても異なります。現金や預貯金は公益団体の活動資金としてそのまま活用できるため、多くの場合で受け入れられています。
寄付先の団体を選ぶ3つのチェックポイント

寄付を受け付けている団体は多く、いざ寄付をしようと思ってもどこを選べば良いのか悩むこともあるでしょう。せっかく寄付をするのだから、しっかりと納得した上で寄付先を選びたいものです。
ここでは、寄付先の団体を選ぶ際に注目したい、3つのチェックポイントについてお伝えします。
①寄付の使途がわかる団体を選ぶ
寄付先を選ぶときには、寄付されたお金やモノの使い道が明確に示されている団体を選びましょう。これは団体の信頼性をはかるためのポイントです。
寄付を受け付けている団体はそれぞれに活動理念があり、その使い道も理念に沿ったものだと考えられます。
しかし、なかには使い道を明確にしていない団体もあるのです。そのような団体では、せっかく寄付したお金やモノが正しく使われているか分からず、不安になってしまいます。
寄付金の使い道については、各団体のWebサイトで確認できることが多いでしょう。場合によっては、活動報告書という形でまとめられていることもあります。
活動に沿った使い方がされているか、何にどれくらい使っているのかなど、より透明性が高い団体を選ぶのがおすすめです。
②実績や発信内容が信頼できる団体を選ぶ
信頼できる団体を選ぶという面においては、使途以外の実績や団体の発信内容も重要なチェックポイントです。
活動の実績は、団体のWebサイトで公表されていることが多いので、確認してみましょう。
また、寄付の使途の報告以外に団体が発信している情報もチェックしましょう。日々の情報発信のあり方も、団体の透明性を図る指標になります。どのような媒体で、どのくらいの頻度で情報が更新されているかを確認し、信頼できる寄付先かどうかを見極めましょう。
③興味を感じている分野に取り組んでいる団体を選ぶ
寄付先の団体を選ぶときには、興味のある活動を実施している団体を選ぶことが大切です。
人によって、寄付をしようと思い至った理由は異なるはずです。例えば、「被災地の支援をしたい」、「自然保護に興味がある」、「恵まれない子どもの力になりたい」などの思いがあるでしょう。このような気持ちは人それぞれのため、自身の思いに合致した活動をしている団体を選ぶことが大切です。
団体がどういった活動を行っているのかは、Webサイトなどで確認しましょう。
具体的な活動分野がよくわからないときは、SDGsへの取り組みを参考にするのも選び方の一つです。
SDGsは「持続可能な開発目標」のことで、世界中のさまざまな問題を解決するために17種類のゴールが設定されています。SDGsに関する記載は、団体の活動の分野をイメージする手助けとなることがあります。
「募金」や「寄贈」など寄付と似た言葉とその違い

世の中には「募金」や「寄贈」など、寄付と似たような言葉がいくつかあります。これらは似たカテゴリの言葉ではありますが、その意味は明確に異なっています。
間違った使い方をしていると意味が正しく伝わらないこともあるため、寄付と似た言葉の違いについて見ていきましょう。
「寄付」と「寄附」
「寄付」と「寄附」はどちらも「きふ」と読む言葉であり、意味も同じです。一般的には寄付と表記され、公的な場面では寄附と表記されることが多い傾向にあります。
そのため、私たちが普段目にする表記は、寄付であることがほとんどでしょう。メディアなどでも、基本的にはこちらが使われます。
寄附は、例えば法律など、公的な文書でよく使われます。
「寄付」と「募金」
「寄付」と「募金」の違いは、「誰が主体となっているか」にあります。
募金はお金を集める行為のことで、主体となっているのは「お金を集める人」です。これに対して寄付はお金やモノを送る行為のことで、主体となっているのは「お金やモノを送る人」です。
街中の募金活動に参加した際に「募金してきた」と表現することがありますが、厳密にはこの使い方は誤用です。お金を送る人の行為を示す「寄付してきた」という表現が正しい使い方となります。
「寄付」と「寄贈」
「寄付」と「寄贈」の言葉の違いは、「何を提供するのか」「どこに提供するのか」にあります。
寄付で提供するものは、お金やモノなど場合によってさまざまです。これに対して寄贈は、一般的にモノを提供する場合にのみ使われます。
また、寄贈は博物館や学校といった、公共の施設や組織に対してよく使われます。これに対して寄付は、どこに提供するのかに関わらず使われます。
公益財団法人イオン1%クラブ「イオン チアーズクラブ」について

公益財団法人イオン1%クラブが運営する「イオン チアーズクラブ」は、全国の小学校1年生から中学校3年生までを対象とした活動団体です。
イオン チアーズクラブでは、環境や社会に対して興味・関心を持ち、考える力を育むため、さまざまな体験学習を実施しています。
体験学習では子どもたちがメンバーで協力し合い、一丸となって活動に取り組むため、集団行動における社会的なルールやマナーも学べます。
「子どもを自然と触れ合わせたい」や「楽しみながら環境や社会について学んでほしい」と考えている保護者の方は、ぜひお子さまのイオン チアーズクラブへの参加を検討してみてはいかがでしょうか。
「イオン チアーズクラブ」で開催された活動
ここでは、イオン チアーズクラブでこれまでに実施してきた活動内容の一部をご紹介します。
募金のボランティア活動
船橋イオンチアーズクラブのメンバー13名は、イオン船橋店で実施した募金ボランティアに参加しました。初めての募金ボランティアというメンバーも半数ほどおり、慣れない活動でしたが、最後までしっかりと呼びかけを続けられました。
最初は恥ずかしさもあったようですが、募金箱にお金を入れてもらえる喜びを感じるうちに抵抗感が薄れ、声も大きくなっていきました。
活動後には「楽しかった」「またボランティアに参加したい」との声が寄せられ、充実した体験となりました。
この他にも、イオン チアーズクラブではさまざまな活動を行っています。
イオン チアーズクラブの活動をさらに詳しく知りたい方は以下のURLからご覧ください。
子どもたちが主役!環境・社会をテーマにした体験学習で楽しく学ぼう!
まとめ
本コラムでは、寄付の定義や社会的な意義、自分にあった寄付を行う方法などについて解説しました。
世界中にはさまざまな課題があり、これらの解決には一人ひとりが取り組んでいく必要があります。気軽に始められる寄付は、そうした取り組みへの第一歩としておすすめです。
誰かを、何かを支援したい。そのようなときには、まずは寄付から始めてみてはいかがでしょうか。
公益財団法人イオン1%クラブについて

公益財団法人イオン1%クラブは、1990年に設立され、「お客さまからいただいた利益を社会のために役立てる」という想いのもと、「子どもたちの健全な育成」「諸外国との友好親善」「地域の発展への貢献」「災害復興支援」を主な事業領域として、環境・社会貢献活動に取り組んでいます。
「子どもたちの健全な育成」事業の一つである「イオン チアーズクラブ」では、小学生を中心に、環境や社会貢献活動に興味・関心を持ち、考える力を育む場として体験学習を全国で行っています。
また、中学生が環境に関する社会問題をテーマに、自ら考え、書く力を養う「中学生作文コンクール」や、高校生が日ごろ取り組んでいる環境保全や社会貢献に関する活動を発表し、表現力や発信力を高めることを目的とした「イオン エコワングランプリ」など、さまざまな活動を実施していますので、ぜひ下のURLから詳細をご覧ください。