
2025.03.11
地球温暖化とは?原因や影響、対策の取り組みなどわかりやすく解説
【キャラクター紹介(しょうかい)】

イオン チアーズクラブの男の子

博士

先生

最近、地球温暖化についてすごく騒(さわ)がれているけど、地球温暖化のせいでどんなことが起こるの?

地球温暖化が進むと、地球の気温がどんどん高くなって、生態系や気候に影響(えいきょう)を与(あた)えてしまうんじゃ。このままだと、将来的に大変なことになってしまうんじゃよ。

最近暑い日ばかりなのも、地球温暖化が原因の一つと言われていますね。

どうして地球温暖化が起こるの?このままだと大変なことになるってどういうこと!?

よし、今日は地球温暖化の原因や、影響(えいきょう)について説明しよう!

やったー!
みんなもぼくと一緒(いっしょ)に地球温暖化について勉強してみよう!
目次
地球温暖化って何?原因についてわかりやすく解説


ねぇ博士。
地球温暖化って何?どうして地球が暖かくなるの?

地球温暖化を簡単に言うと、地球の気温が暖かくなってしまうことじゃよ。
まずは地球の温暖化の仕組みから解説するぞ。
地球温暖化が起こる仕組みは?
地球温暖化とは、名前のとおり地球全体が暖かくなってしまい、平均気温が上がっていくことです。
地球は、太陽からのエネルギーで暖められると同時に、地面から熱を出しています。
地面から出る熱の一部を、メタンや二酸化炭素といった「温室効果ガス」が吸収することで、地球を適度に暖めています。
これにより、地球の気温は平均約14℃に保たれています。
もし温室効果ガスがないと、地球の平均気温はー19℃もの低温になると考えられるので、温室効果ガスは地球の気温を保つ役割を持っているとも言えます。
しかし、空気中の温室効果ガスが増えると、地面から熱が逃(に)げにくくなり、地球が暖かくなりすぎてしまうのです。
これを「地球温暖化」といいます。

ということは、温室効果ガスがいっぱい増えたら気温がすごく高くなっちゃうってこと?

そうじゃよ。
このまま何も対策をせず、温室効果ガスがどんどん増えると、2100年には今よりも平均気温が4℃上がると言われているぞ。

地球全体の平均気温は約14℃と言われているので、約18℃くらいになりますね。

そうなの?でも18℃くらいってそんなに暑くないよ?
なのに、どうしてみんな「平均気温が4℃上がったら大変だ」って言ってるの?

ふむ。平均気温が上がると地球のさまざまな場所で困ったことが起こるんじゃ。
たとえば、海水が増えて砂浜(すなはま)が減ったり、暑さで食べ物がうまく育たなくなったりもするんじゃ。他にも、寒いところに住んでいる動物が暮らしていけなくなってしまうかもしれん。

それは大変だ!
これも温室効果ガスが悪いの?ねぇ博士、どうして温室効果ガスは増えちゃうの?

よし、次は温室効果ガスが増える理由について解説するぞ!
「温室効果ガス」って何?どうして増えるの?

温室効果ガスは、地球の気温を上げてしまう効果があるガスのことです。
温室効果ガスは、主に次の気体をいいます。
- 二酸化炭素(CO₂)
- メタン(CH₄)
- フロン
- 一酸化二窒素(いっさんかにちっそ)(N₂O)
- 亜酸化窒素(あさんかちっそ)(N2O)
これらのガスが増えると、地球の温暖化につながってしまいます。

あ、二酸化炭素はぼくも知っているよ!
確か、ぼくたちが息を吐(は)くときにも出てくるんだよね?

おぉ、物知りじゃな。
その通りで、わしらが息をすると、温室効果ガスである二酸化炭素が出るんじゃ。

それじゃ、ぼくたちが呼吸をすると二酸化炭素が増えて地球温暖化を進める原因になっちゃうの?

そんなことはありませんよ。
次は、地球に温室効果ガスが増加する原因について説明しますね。
温室効果ガスはなぜ増えるの?
温室効果ガスが増える一番の原因は、私たち人間の活動です。
たとえば、車や工場で使われる石油や石炭などの化石燃料をたくさん燃やしたり、森林伐採(しんりんばっさい)といって、木を切りすぎたりすることも、温室効果ガスが増える原因です。

日本では、石油を世界で6番目に多く使っておるんじゃ。(2023年)
重さにすると、トラックが1台10トンだとして、約1,514万台分の重さになるんじゃぞ。

石油や石炭などの化石燃料を燃やすと、温室効果ガスである二酸化炭素が発生します。
化石燃料をいっぱい燃やせば、どんどん温室効果ガスが増えていってしまうんですよ。
温室効果ガス世界資料センター(WDCGG)が集めたデータによると、地球全体の空気中にある二酸化炭素の量は、2020年と昔を比べると、すごく増(ふ)えています。
特に、大きな機械をたくさん使うようになった産業革命が起こる前の1750年ごろと比べてみると、約50%も増えたといわれているのです。

昔と比べて二酸化炭素がすごく増えているんだね…!
ぼくたちが便利に暮らすために必要なものが、地球温暖化を進めちゃう原因になるってこと?

うむ。実はそうなんじゃ。
それに、二酸化炭素以外にも、お家で捨てられたゴミを処理するときにはメタンなどの温室効果ガスも排出(はいしゅつ)されているんじゃよ。

なるほど。
あ、でも前に「木は二酸化炭素を吸収してくれる」って本で読んだよ!
たくさんの木があれば地球温暖化を防げるかも!

よく知っておるな。木は太陽の光を浴びて、水と空気中の二酸化炭素を使って栄養を作っているんじゃ。そして、代わりに酸素を出してくれているんじゃよ。

だけど、家や家具、紙をつくるために大量の木を切ったり、昔は薪や炭などの燃料としても多く利用されていたため、昔よりも木が減ってしまっているんです。

木が減っているの?
地球温暖化が進んだ原因って、ぼくたち人間が豊かな生活を送っているからだったんだね。

そうなんじゃ。木は二酸化炭素を吸収する大切な存在じゃが、人間がたくさん切ってしまったことで、温暖化が進む原因の一つになっておるんじゃ。
さらに、わしらは石油や石炭に頼りすぎることで、地球を苦しめてしまっておる。だから、木を守ること、エネルギーの使い方を考えることも、大事なんじゃよ。

ねぇ博士。もしこれからも木が減って、石油や石炭をたくさん使い続けたら、地球温暖化が進んじゃうよね? そしたら、地球はどうなっちゃうの?
地球温暖化が進むと起こる変化


地球温暖化が進むと海面が上昇(じょうしょう)したり、気候が変化したりするだろうし、他にも生態系が変化してしまう可能性も高くなるんじゃ。

海面が上昇(じょうしょう)?気候の変化?
うーん、いまいちよくわからないな。

それぞれ詳(くわ)しく見ていきましょう。
海面上昇(じょうしょう)
海面上昇(じょうしょう)とは、海面の水位が高くなることです。
地球温暖化が進むと地球全体の気温が上がっていき、氷河や氷山といった大きな氷のかたまりが溶(と)けてしまいます。
そして、溶(と)けた氷が海に流れ込(こ)むと海水の量が増えてしまうのです。
また、海水を含(ふく)む水は、温められると膨(ふく)らむ性質を持っています。
地球温暖化によって温度が高くなると、海水が膨(ふく)らんで海面が上昇(じょうしょう)する原因になるのです。

なるほど。
氷河や氷山って大きい氷の塊(かたまり)だよね?
地球温暖化が進んでいっぱい溶(と)けちゃったら海水の量が大変なことになっちゃう。

うむ。
地球温暖化によって海面の上昇(じょうしょう)が続くと、高潮や津波(つなみ)などの災害が起こって大変なことになる可能性もあるんじゃ。

海の近くに住んでいる人の家や、小さな島が水没(すいぼつ)してしまうかもしれません。

それはとても大変だよ!

うむ。
地球温暖化によって海面上昇(じょうしょう)が続けば、陸地が少なくなってしまう。わしらが安全に住める場所や、農地が不足してしまったりすることにもなるじゃろう。

私たちが住む日本は海に囲まれています。
このまま地球温暖化が進んで海面の水位が1m上昇(じょうしょう)すると、砂浜(すなはま)の9割が失われてしまう可能性もあるんですよ。

砂浜(すなはま)が9割もなくなっちゃうの!?
あんなに広い砂浜(すなはま)がなくなっちゃうなんて想像もできないよ。

ふむ。地球温暖化の影響(えいきょう)はとても大きい。
海面上昇(じょうしょう)以外にも、様々な影響(えいきょう)があるぞ。
気候の変化
地球温暖化が進むと、気温が上昇(じょうしょう)するだけでなく、気候も大きく変わってしまうといわれています。
たとえば、雨の量が増えたり減ったりする可能性があります。
雨は、雨を降らせる厚い雲の中でつくられています。
雲の水の粒(つぶ)と水蒸気が上昇(じょうしょう)気流にのって雲の中でさらに高い位置へ上がると、上空の冷たい空気に冷やされて、雲の粒(つぶ)が成長します。
雲の粒(つぶ)は水蒸気を取り込(こ)みながら成長し、段々と大きく、重たくなります。
すると上昇(じょうしょう)気流では雲の粒(つぶ)を支えられなくなって、雲から地上に向かって落下します。これが雨の正体です。
地球温暖化によって気温が上がると、海水の温度も上がるので大気中の水蒸気の量が増えます。
水蒸気の量が増えると結果的に雨の量も増えるので、激しい雨による土砂崩(くず)れや、洪水(こうずい)になりやすくなるのです。
また、地球温暖化によって気温と海水の温度が上昇(じょうしょう)すると、水蒸気が上昇(じょうしょう)し、雲ができるときに発生する熱によって風の流れが変わります。
たとえば、亜熱帯(あねったい) という地域では、雨の降る日が減ってしまう可能性があるといわれています。
これは、風の流れが変わって、雨をもたらす湿った空気が届きにくくなるからです。
また、雨の量が減ると作物に必要な光が減ってしまい、枯(か)れやすくなったり、水不足になったりしてしまうこともあります。

雨が増えても減っても大変なことになっちゃうね。

他にも、一部の学者さんたちはこのまま2100年までに気温が4℃上昇(じょうしょう)すると、雷(かみなり)の発生頻度(ひんど)が今までより1.5倍増えると考えているんじゃよ。

雷の発生頻度(ひんど)が増える理由は、海水の温度が上昇(じょうしょう)して水蒸気が増えると、上昇(じょうしょう)気流が発達して雷雲(らいうん)が増えてしまうからですよ。

地球温暖化が進むと悪いことばかり起きちゃう。
地球温暖化は、自然の環境(かんきょう)を大きく変えちゃう大問題なんだね。
生態系の変化
地球温暖化は私たち人間だけでなく、動物や植物といった生態系にもとっても大きな問題です。
地球の温度が上がると、今まで住んでいた場所が暑すぎて住めなくなったり、食べ物がなくなってしまったりする生き物もいます。

地球温暖化で北極や南極の氷が溶(と)けると、ホッキョクグマやペンギンなど氷の上で暮らしている生き物たちは住む場所を失ってしまうことになるんじゃ。

他にも、長い間雨が降らなくなると「干ばつ(かんばつ)」によって、森林で火災が起こり、そこに住んでいた動物が住む場所を失ってしまうこともあります。
環境(かんきょう)の変化によって生き物が絶滅(ぜつめつ)してしまうと、その生き物をエサにしていた生き物も生きていけなくなったり、その生き物が食べていた植物が大量に増えたりして、生態系のバランスが崩(くず)れてしまうのです。

地球温暖化が進むと、動物も大変なことになっちゃうんだね。
将来の日本への影響(えいきょう)
世界的な問題となっている地球温暖化ですが、このまま進めば私たちの生活に大きな影響(えいきょう)を与(あた)えてしまうと予想されています。
まず、気温が上がることで、夏はさらに暑くなり、冬は暖かくなるでしょう。
そのため、熱中症(ねっちゅうしょう)の増加や農作物の減少、冬に雪が降らなくなったりするかもしれません。
また、海水の温度が高くなると、台風が強くなるため、大雨や高潮などの自然災害のリスクを高めます。
近年、日本でも大型台風や集中豪雨(ごうう)による被害(ひがい)が深刻化しており、今後も自然災害が続く可能性が高いです。

元々、日本は海外と比べて自然災害が多い国じゃ。
総務省統計局の「世界の統計2022」によると日本の国土面積は全世界の0.29%と小さいが、全世界で起こったマグニチュード6以上の地震(じしん)の18.5%が日本で起こっているんじゃよ。

全世界の災害で受けた被害(ひがい)金額の17.5%が日本とも言われています。
地震(じしん)以外にも、大雨や大雪、火山の噴火(ふんか)などさまざまな自然災害が起こりやすい国なんです。

これからも地球温暖化が進むと、もっとたくさんの自然災害が起こるかもしれん。
だからこそ、地球温暖化をストップさせるための対策が必要なんじゃ。
地球温暖化は、私たちの生活に多大な影響(えいきょう)を与(あた)える問題であり、早急な対応が必要不可欠なのです。

日本ってそんなに災害が多い国なんだ。
ねぇ博士、このままじゃ本当に大変だよ。地球温暖化をストップさせなきゃ!

うむ。地球温暖化に対して世界では色々な対策が考えられているぞ。
次は世界が取り組む地球温暖化の対策について解説しよう!
世界や日本での地球温暖化に対する取り組み


世界が取り組む地球温暖化への取り組みって何だろう。
どんなことをしているのかな?

色々あるけれど、ここでは3つの取り組み「気候変動枠組(わくぐみ)条約」「パリ協定」「地球温暖化対策計画」について解説するぞ。
気候変動枠組(わくぐみ)条約
気候変動枠組(わくぐみ)条約は、1994年3月に世界中の国々が集まって、「地球温暖化を防ぐためにはどうすれば良いか?」を話し合って決められた約束事です。

気候変動枠組(わくぐみ)条約は、大気中の温室効果ガスの量を、動植物といった生態系や私たち人間に悪影響(あくえいきょう)とならないレベルに安定させようという目的があります。
条約に参加した国の義務は以下のとおりです。
- それぞれの国が、どのくらい温室効果ガスを出しているのか、どれくらい吸収しているのかを、きちんと調べて記録する
- 「これからどんな風に温室効果ガスを減らしていくのか」を具体的な計画を立てて、実行していく
- それぞれの国が調べたことや、実行したことなどの情報をみんなで共有する
条約に参加する国々は、それぞれの国の状況(じょうきょう)に合わせて、温室効果ガスの排出(はいしゅつ)量を減らす目標を設定し、具体的な対策を実行していくことが求められています。

いいね!みんなが協力して温室効果ガスが減っていけば地球温暖化をストップさせることができるよ!
パリ協定
パリ協定は、2016年11月に歴史上はじめて、気候変動枠組(わくぐみ)条約に加盟する国が「みんなで力を合わせて、地球温暖化を止めよう!」と一致団結(いっちだんけつ)した約束です。

パリ協定は、「産業革命という時代の前は、世界の平均気温が約14℃だったから、それよりも2℃低く抑(おさ)えよう」「2℃は難しくても1.5℃は抑(おさ)えられるように頑張(がんば)ろう」という目標を持っています。
例えば、太陽光発電や風力発電、水力発電などの地球に優しいエネルギーをもっと使えるようにしたり、電気を無駄(むだ)に使わないように省エネタイプの家電製品を開発したり、といった取り組みを、それぞれの国が考えて実行しています。

なるほど。
地球に優しいエネルギーがあるんだね!これは覚えておこう。
地球温暖化対策計画
日本でも、2012年に「地球温暖化対策計画」を策定しました。
地球温暖化対策計画とは、温室効果ガスの排出を減らすために、エネルギーの効率化や再生可能エネルギーの導入、省エネ製品の普及など、具体的な取り組みを行う計画のことです。

地球温暖化対策計画では「2030年までに、2013年に比べて温室効果ガスを26%減らす」「2050年までに、1990年に比べて温室効果ガスを80%減らす」という目標がたてられました。
目標達成に向けて日本では、太陽光発電や風力発電、水力発電など地球に優しいエネルギーをもっとたくさん使うようにしたり、電気をあまり使わない省エネタイプの家電をつくったりなど、さまざまな計画を進めています。

すごい目標だ!
目標を達成するためには、国だけじゃなくて、ぼくたち一人ひとりもできることから取り組んでいかなきゃね。何かできることはないかな?

良い心がけじゃ!
よし、次はみんなが簡単にできる地球温暖化対策について解説しよう。
地球温暖化を防ぐために私たちにできること


ぼくたちにできること……うーん。
地球温暖化って大きいことすぎて、ぼくらにできることってあるのかな……。

なぁに、そんな難しく考えなくても良いんじゃよ。
たとえば「節電・節水」「外出するときは徒歩や公共交通機関を使う」「ゴミを減らす」なんてどうじゃ?できそうじゃろ?

なになに?
節電、節水……もうちょっと詳(くわ)しく聞かせて!

良いじゃろう。できそうなことから始めてみるのじゃぞ!
節電・節水をする
毎日の生活で簡単にできる節電と節水は、地球を守るための重要な一歩です。
電気のほとんどは、火力発電所で石炭や石油といった化石燃料を燃やしてつくられているため、節約すれば、それだけ温室効果ガスを減らすことができます。
また、水道水も、水を山から運んできたり、きれいにしたりするのにエネルギーが必要になるため、水を節約するのも地球温暖化を防ぐことにつながるのです。

毎日できる節電・節水方法には以下のようなものがあります。
- 部屋の電気をこまめに消す
- 冷蔵庫のドアは開けっ放しにしない
- エアコンの設定温度は、夏は高めに、冬は低めに設定する
- 使っていない家電はコンセントから抜(ぬ)いておく
- 歯みがきをしている間は、水を止める
- シャワーは流しっぱなしにしないで、こまめに止める
- お風呂(ふろ)の残り湯は、洗濯(せんたく)や掃除(そうじ)に使う
節電・節水は地球温暖化防止だけでなく、電気代や水道代も安くなって、お財布にも優しい取り組みなので、積極的に行うと良いでしょう。

なるほど。
ぼくたちにもできることがいっぱいあるね!
徒歩や公共交通機関を使う
毎日道路を走っている自動車もガソリンを燃やして走るため、二酸化炭素などの温室効果ガスを出してしまいます。
そのため、地球温暖化を防ぐためには自動車の利用を減らして、地球に優しい移動手段を選ぶと良いでしょう。
徒歩や自転車は健康にも良く、地球にも優しい移動手段です。

徒歩や自転車、公共交通機関期間を使う具体例は以下のものがあります。
- 近所への買い物や移動は、徒歩や自転車を使う
- 少し遠い場所へ行く場合は、電車やバスといった公共交通機関を使う
- 自動車を利用する際は、エコドライブ※を意識する
また、ガソリン車から電気自動車に変えることでも、温室効果ガスを減らすことができるのも覚えておくと良いでしょう。
私たち一人ひとりが地球に優しい移動手段を選ぶことで、温室効果ガスの出す量を減らすことができます。
※
・車間距離(きょり)にゆとりをもって、加速・減速の少ない運転を意識する
・減速時は早めにアクセルを離(はなす)す
・ムダなアイドリングはやめよう
・渋滞(じゅうたい)を避(さ)け、余裕(よゆう)をもって出発する
・道路での混雑に巻きこまれないように、余裕(よゆう)を持って出発する など

なるほど。
毎日仕事で自動車を使うお父さんやお母さんにも教えてあげようっと!
ゴミを減らす
ゴミには、食べ残しや、必要以上に作ることで無駄(むだ)になったものなどが含(ふく)まれます。
これらのゴミになったものをトラックで運んだり、埋(う)め立てたりするときには地球温暖化の原因になる二酸化炭素やメタンなどの有害物質が排出(はいしゅつ)されています。
また、お米やおかずになる食材を作るために必要な水や肥料などの資源が無駄(むだ)になってしまいますし、どんどんゴミが増えれば地球温暖化を進めてしまう原因にもなるのです。
ゴミを減らすことは地球温暖化を防ぐだけではなく、地球全体をきれいにすることにもつながるとても大切なことです。

ゴミを減らすための方法には以下のものがあります。
- 買い物に行く時は、マイバッグを持って行き、レジ袋(ぶくろ)をもらわないようにする
- シャンプーや洗剤(せんざい)は、つめかえ用を選ぶ
- 食べ残しを減らす
- まだ使えるものは欲しい人にあげたり、違(ちが)うことに使う
- 壊(こわ)れてしまったものは、直せるかどうか考えてみる
- 5Rを意識する(リユース・リサイクル・リデュース・リペア・リフューズ)

なるほど。
ちょっとしたエコの気持ちが地球温暖化ストップにつながるんだね!
まとめ
地球温暖化は、地球全体が暖かくなってしまい、平均気温が上がっていくことです。
温室効果ガスの増加などを原因としており、年々地球の気温は上昇(じょうしょう)しています。
このまま地球温暖化が進むと「海面上昇(じょうしょう)」や「気候の変化」「生態系の変化」など、私たちが暮らす日本や世界にもさまざまな悪影響(あくえいきょう)があります。
地球温暖化を防ぐためには、日本や世界が行っているさまざまな取り組みへ協力したり、私たちも日常的に節約やエコを意識して行動したりすることが大切です。

ぼくたちにもできることはたくさんあるんだね!

そのとおり。難しいことは考えず、今できることをやっていくのじゃ。

少しずつでも、みんなで協力して取り組んでいきましょうね。

そうだね!
そういえば、ぼくはこの間イオン チアーズクラブで空き缶(かん)拾いをしたんだ!これも地球温暖化をストップさせるためにできることだよね!

おぉ、イオン1%クラブの「イオン チアーズクラブ」じゃな!
小学生から中学生のみんなで協力して色々な体験学習をしていると聞いたな。

うん!環境(かんきょう)についてたくさん学べるんだ!
みんなもぼくと一緒(いっしょ)にイオン チアーズクラブに参加してみようよ!
公益財団法人イオン1%クラブについて

公益財団法人イオン1%クラブは、1990年に設立され、「お客さまからいただいた利益を社会のために役立てる」という想いのもと、「子どもたちの健全な育成」「諸外国との友好親善」「地域発展の貢献」「災害復興支援」を主な事業領域として、環境・社会貢献活動に取り組んでいます。
公益財団法人イオン1%クラブでは、小学生を中心とし、体験学習から自然や環境に向き合うことができる「イオン チアーズクラブ」も運営しています。
イオン チアーズクラブではリサイクル工場の見学や、過去にはサトウキビを使った様々なリサイクルの体験など、環境に関する体験や学習をしています。
また、中学生作文コンクール」では「地球環境のために今できること」「私にできる気候変動対策」など、環境に関する社会問題をテーマに作文を書くことで一人ひとりが環境問題を考え、書く力を養う機会を提供しています。
さらに、高校生が日ごろ学校で取り組んでいる環境活動を発表し、表現力や発信力を高めることを目的とした「イオン エコワングランプリ」などさまざまな活動を実施していますので、ぜひ下のURLからご覧ください。