
2025.04.01
アースデーって何をする日?アースデーに私たちができることを解説
「アースデー」という言葉を耳にしたことがあるでしょうか?
アースデーは、地球環境について考え、行動する国際的な記念日です。
世界中で多くの人々が参加し、さまざまな取り組みが行われています。
本コラムでは、アースデーの起源や意義、そして私たち一人ひとりができる具体的な行動について、わかりやすく解説します。
目次
アースデーってどんな日?

地球環境問題への意識が高まる現代において、「アースデー」という言葉を耳にする機会が増えてきました。
アースデーとは一体どのような日なのか、解説していきます。
アースデーは地球のことを考える日
4月22日のアースデーとは、地球環境について考え、行動する国際的な記念日です。
アースデーは1970年4月22日にアメリカで始まり、今では世界190以上の国と地域で、約10億人が参加する地球環境保護のための大規模なイベントとなっています。
日本では1990年から開催されており、代々木公園で行われる「アースデイ東京」をはじめ、全国各地でさまざまなイベントが実施されています。
「誰もが環境のために何か行動を起こせる日」をコンセプトに、それぞれが自由な形で地球環境保護の意思を示す日がアースデーの趣旨です。
アースデーが注目されている理由
近年、環境問題への危機感やSDGsへの関心の高まりとともに、アースデーへの注目度も上がってきています。
地球温暖化や海洋汚染など、私たちの地球はさまざまな課題に直面しています。
環境問題は現在の私たちの生活に深刻な影響を及ぼすだけでなく、地球の未来を脅かす可能性もあります。
アースデーは、深刻化している環境問題について考えて行動する重要な機会として、あらためて注目されているのです。
代表的な環境問題としては、下記が挙げられます。
環境問題 | 想定される主な被害例 |
---|---|
地球温暖化 | 海面が上昇して浸水する土地が出る、干ばつや砂漠化が起こり水不足になる など |
海洋汚染 | サンゴをはじめとした海の生態系を破壊してしまう、有害物質が蓄積した魚を食べることによる人体への健康被害 など |
土壌汚染 | 汚染された土壌をそのまま、もしくは土壌を伝って有害物質が染み出してしまった地下水を摂取することによる人体への健康被害 など |
大気汚染 | PM2.5をはじめとした有害物質が肺から取り込まれたのち、血液を通して全身に運ばれるため、肺がんや心臓病などさまざまな健康被害を引き起こす など |
世界でのアースデーの取り組み

アースデーは、世界中で広く認知され、さまざまな国や地域で多様な取り組みが行われています。
アメリカのニューヨークでは、毎年アースデーに大規模なフェスティバルが開催され、環境保護を訴えるスピーチには多くの市民が参加します。
著名な活動家や俳優などもイベントに参加しており、メッセージを発信することで、世界中の人々の意識向上に貢献しています。
また、車を使わずに歩くイベントや、ニューヨーク市内の数か所で車が利用できない場所を設けるなど、地球環境について考えるイベントも多数開催されています。
さらに、宇宙研究を行うNASAもアースデーに協力しており、地球の衛星写真や環境問題に関する動画などを無料で公開しています。
日本でのアースデーの取り組み

日本でも、アースデーの4月22日前後には、環境意識を高めるためのさまざまなイベントや活動が全国各地で開催されています。
日本におけるアースデーの代表的なイベントは、東京・代々木公園を中心に開催される「アースデイ東京」です。3月中から当日に至るまで、地球の環境について学び考えられるワークショップが開かれたり、「平和のため」をテーマとしたパレードが実施されたりもします。
東京以外にも、大阪や兵庫、京都など全国各地でさまざまな規模のアースデーイベントが開催されています。
各地のアースデーに関連するイベントは、4月22日のアースデー当日だけでなく、その前後の土日を中心に開催されることが多いです。
イオン チアーズクラブも参加!「アースデイ東京」

「アースデイ東京」は、2001年から毎年、東京の代々木公園を中心に開催されている環境イベントです。
地球に優しい「エコ」や「オーガニック」といった考え方を広めることを目的としており、自然エネルギーの活用やゴミ削減など、さまざまな工夫が凝らされています。
「アースデイ東京」はライブやトークショー、ショッピングなど、楽しみながら地球環境について考えることができるお祭りです。
2024年4月14日の開催時には、会場内のステージでイオン チアーズクラブが作成した壁新聞の発表も行われました。
アースデーにやるべきことは?

アースデーに「必ずこれをしなければならない」という決まりはありません。
大切なのは、一人ひとりが地球環境について考え、自分にできることを実行することです。
以下に、個人で簡単にできる取り組みをいくつか紹介しますが、地球環境や未来のためにできることは他にも多くあるので、できることから始めてみましょう。
ゴミ拾い
ゴミ拾いは、道端や公園、海岸などに落ちている空き缶、タバコの吸い殻、紙くず、プラスチックゴミなどを拾い集め、私たちの街や自然を綺麗にする活動です。
なかでもプラスチックゴミは海洋汚染の原因となっているため、ゴミ拾いは海洋生態系を守る上で非常に重要な活動です。
ゴミ拾いは、特別な道具やスキルがなくても、誰でも気軽に始められる環境保護活動です。
一人で取り組むこともできれば、友達や家族と取り組んだり、地域の清掃イベントに参加したりと、さまざまな形で取り組むことができます。
節電
節電は、地球の環境を守るためにできる、手軽な取り組みです。
発電は主に化石燃料を使って行われますが、このときに発生する二酸化炭素をはじめとした温室効果ガスは、地球温暖化を引き起こす原因になるためです。
具体的な節電方法として、例えば次のような取り組みはすぐに実施しやすいでしょう。
- エアコンのフィルター掃除は2週間に1度を目安に行う
- 冷蔵庫にはモノを詰め込み過ぎない
- 白熱電球や蛍光灯をLED照明に交換する
- テレビは省エネモードに設定する
- 洗濯は洗濯槽の80%を目安にまとめ洗いして頻度を減らす
このように些細な行動でも節電につながるため、積極的に行っていきましょう。
植物性食品を食べる
野菜や果物、穀物、豆類などの植物性食品は、生産する際に排出される温室効果ガスの量が少なく、生産に必要なエネルギーや土地、水も少量で済みます。
一方、肉や牛乳などの動物性食品は、生産過程で地球温暖化の原因となる温室効果ガスを大量に排出します。
さらに、家畜のエサとなる飼料を作る際にも、肥料から一酸化二窒素という温室効果ガスが発生します。
そのため、同じ量を食べるなら、野菜や穀物の方が肉や牛乳よりも環境への負担が少ないのです。
地球環境のために、野菜、果物、穀物、豆類、ナッツ類などを積極的に摂り、肉や乳製品の摂取量を少し減らしてみましょう。
5Rを意識する
5Rとは、ゴミを減らし、持続可能な社会を実現するための5つの行動の頭文字を取ったものです。
5Rを意識することで、地球環境保護の活動につながるため、それぞれの行動を積極的に行いましょう。
行動 | 内容 |
---|---|
リサイクル (Recycle): 再資源化する | 資源ゴミはきちんと分別して、リサイクルに出しましょう。リサイクルによって、ゴミが新しい製品に生まれ変わります。 |
リデュース (Reduce): 減らす | ゴミになるものを、なるべく買わないようにしましょう。マイボトルやマイバッグを持参すれば、ペットボトルやレジ袋のゴミを減らすことができます。 |
リユース (Reuse): 再利用する | まだ使えるものは、繰り返し使いましょう。牛乳パックで工作をしたり、空き瓶を小物入れにしたりするなど、アイデア次第でさまざまな活用方法があります。 |
リフューズ (Refuse): 断る | いらないものは、もらわないようにしましょう。お店でもらえる割り箸やストロー、レジ袋などが例として挙げられます。 |
リペア (Repair): 修理する | 壊れたものは、すぐに捨てずに、直せるかどうかを考えましょう。おもちゃや洋服などは、修理すればまだ使える可能性があります。 |
エコ活動についてさらに詳しく知りたい方は、下の記事からご覧ください。
https://aeon1p.or.jp/1p/column/eco-activities-kids/
また、5Rについてさらに詳しく知りたい方は、下の記事からご覧ください。
https://aeon1p.or.jp/1p/column/eco-3r/
公益財団法人イオン1%クラブ「イオン チアーズクラブ」について

「地球の環境について、子どもにもしっかりと考え、向き合ってほしい」と考えている保護者の方は「イオン チアーズクラブ」への参加を検討してみてはいかがでしょうか。
公益財団法人イオン1%クラブが取り組むイオン チアーズクラブとは、全国の小学校1年生から中学校3年生までを対象とした活動団体です。
イオン チアーズクラブでは、環境や社会に対して興味・関心を持ち、考える力のある子どもを育むため、さまざまな体験学習を実施しています。
体験学習では子どもたちがチームを組み、一丸となって活動に取り組むため、集団行動における社会的なルールやマナーも学べるでしょう。
「イオン チアーズクラブ」が行った地球環境保護の取り組み

ここでは、イオン チアーズクラブが実際に行った、地球環境保護の取り組みをいくつかご紹介します。
どの活動にも積極的に取り組んでおり、メンバーの環境問題への意識の高さがうかがえ、私たちにとっても、身近なことから地球環境に貢献するためのヒントとなるでしょう。
九十九里浜でのビーチクリーン活動
千葉県内のイオン チアーズクラブのメンバー計64名は、「千葉県誕生150周年 九十九里ビーチクリーン」イベントに参加し、千葉県の美しい海を未来へつなぐ取り組みの一環として九十九里浜でビーチクリーン活動を行いました。
メンバーは、砂浜に落ちているマイクロプラスチックや発泡スチロールなど、多くのゴミを一生懸命に拾い集め、綺麗になった海岸を見て、嬉しそうな様子でした。
このビーチクリーン活動は、ゴミを減らすために自分たちに何ができるかをあらためて考える機会となりました。
牛久チアーズ農園
茨城県牛久市にある「牛久チアーズ農園」は、チアーズクラブ専用の農園です。
イオン チアーズクラブのメンバーが種まきや苗植えから収穫まで、一連の農作業を体験することができます。
「牛久チアーズ農園」の活動は、農作物を作る大変さや楽しさを実感し、自然環境や食べ物の大切さについて学ぶことを目的として実施されています。
2024年4月21日の活動では、ロメインレタスの定植※やそら豆とかぶの生育観察、ホウレンソウの収穫体験などを行いました。
そのほか、5月には生育観察をしたかぶの収穫、秋にはかぼちゃの定植作業を行いました。
※ポッドなどで育てた苗を、最終的な生育の場である畑などに植え替える作業
Tシャツのリサイクルによる服の循環体験
イオン チアーズクラブのメンバー9名は、衣料廃棄問題について楽しく学び、考えるサステナブルワークショップに参加しました。
ワークショップでは、身近な衣料廃棄問題について、「日本国内でいらなくなった服はどのくらいの量があるのか」「自宅に着なくなった服はどれくらいあるのか」をクイズ形式も交えて学習しました。
そのほかにも、メンバーが活動で着用し古くなったチアーズTシャツを綿に戻し、紙やフェルトにリサイクルする過程を動画で視聴したほか、リサイクル素材で作られた活動ノートを自宅から持ち寄った古着でデコレーションし、オリジナルノートを作るアップサイクル体験をしました。
このワークショップを通して、メンバーの一人ひとりがリサイクルとアップサイクルについて考えるきっかけとなりました。
この他にも、イオン チアーズクラブではさまざまな活動を行っています。
イオン チアーズクラブの活動をさらに詳しく知りたい方は以下のURLからご覧ください。
子どもたちが主役!環境・社会をテーマにした体験学習で楽しく学ぼう!
まとめ
本コラムでは、地球環境について考えて行動する日であるアースデーについて解説しました。
アースデーは、毎年4月22日とされ、人々の環境問題への関心を高めることを目的としています。
1970年にアメリカで始まったこのイベントは、現在では世界中で行われており、約10億人が参加する地球環境保護のための大規模なイベントとなっています。
アースデーに何をすべきか、決まりはありません。
重要なのは一人ひとりが地球環境について考え、自分にできることを実行することなので、アースデーをきっかけに、地球環境のためにできることを考えてみましょう。
公益財団法人イオン1%クラブについて

公益財団法人イオン1%クラブは、1990年に設立され、「お客さまからいただいた利益を社会のために役立てる」という想いのもと、「子どもたちの健全な育成」「諸外国との友好親善」「地域発展の貢献」「災害復興支援」を主な事業領域として、環境・社会貢献活動に取り組んでいます。
公益財団法人イオン1%クラブでは、小学生を中心とし、体験学習から自然や環境に向き合うことができる「イオン チアーズクラブ」も運営しています。
イオン チアーズクラブでは、環境に関するさまざまな体験や学習を1年を通して実施し、自然や環境に興味を持ち、考える力を育てるお手伝いをしています。
また、中学生が環境問題を自ら考え、書く力を養う「中学生作文コンクール」や、高校生が日ごろ学校で取り組んでいる環境活動を発表し、表現力や発信力を高めることを目的とした「イオン エコワングランプリ」などさまざまな活動を実施していますので、ぜひ下のURLからご覧ください。