
2025.06.10
国境を越え、多様な価値観を学ぶ!アジアユースリーダーズとは?
アジアユースリーダーズは、アジア各国の高校生が国境を越え、 社会問題をテーマにさまざまな議論を重ね、多様な価値観を学べるプログラムです。
専門家によるレクチャーに基づき、英語を共通言語として議論を行ったり、 各国のパフォーマンスや歴史的・文化的な場所を見学したりすることで、 新たな発見や気づきを得られます。
本コラムでは、アジアユースリーダーズの活動内容や、これまでのテーマ、申し込み方法について解説しますので、ぜひご覧ください。
目次
アジアユースリーダーズとは

アジアユースリーダーズは、2010年より開催されているプログラムです。
アジア各国の高校生が社会問題をテーマに視察や専門家によるレクチャーに基づき、英語を共通言語として議論を重ね、解決策を提案します。
「国境を越え、多様な価値観を学ぶ」というコンセプトのもと、高校生たちに、自分とは 違う考え方や意見に対する理解を深め、視野を広げる場を提供し、次代を担うリーダーの育成を目的としています。
過去には日本を含めたさまざまな国の高校生に参加いただきました。
例としては「日本、インドネシア、カンボジア、タイ、中国、ベトナム、マレーシア、ミャンマー、ラオス」など9か国が挙げられます。
アジアユースリーダーズの活動内容

アジアユースリーダーズでは、異なる価値観を持つ高校生たちがチームに分かれて共通のテーマに基づいて活動を行います。
ここでは、次の4つの活動内容について解説します。
- 専門家による講義の受講
- チームディスカッション
- 成果発表会(プレゼンテーション)・表彰
- 開催国の歴史と文化に触れる
それぞれ見ていきましょう。
専門家による講義
専門家による講義では、毎年設定されるテーマに関連して、専門家が高校生たちに向けて講義を行います。
講義により、テーマに関する深い知識や社会の実態を知ることができます。
新聞やテレビでは得られない専門家のリアルな声を聞くことができるため、高校生にとって非常に有意義な時間です。
さらに、直接専門家へ質問できる機会が設けられている点も大きな魅力です。
チームディスカッション
専門家による講義の後は、チームごとにテーマに沿ったディスカッションを行います。
多様な背景や価値観を持つ高校生同士が議論し合うことで、新たな視点を得たり、問題解決策を練り上げたりします。
また、高校生同士が議論を交わし、結論を導き出すまでの過程に生じる白熱したやりとりもアジアユースリーダーズの醍醐味の一つで、異なる価値観や意見を学びます。
その過程を通じて、互いに意見をまとめながら方向性を導く力が養われ、自然とリーダーシップも育まれていきます。
成果発表会(プレゼンテーション)・表彰
チームディスカッションの後は、チームで導き出した答えや、それぞれの国の現状などをプレゼンテーション形式で発表します。
成果発表(プレゼンテーション)は、英語を共通言語として高校生たちがチームや自分の考え、気持ちを相手に伝える能力を鍛える場です。
さまざまな工夫をこらして、チームで協力しながらプレゼンテーションに挑みます。
そして、発表が終わると、優秀なプレゼンテーションに対して表彰が行われ、表彰を受けたチームはもちろん、参加した高校生同士でお互いを称(たた)えあう姿は非常に魅力的です。
開催国の歴史と文化に触れる
各国のパフォーマンスを見たり、開催国の歴史や文化が息づく場所を見学したりします。※
初めて見る踊りや歌、場所で新たな発見や気づきを学ぶことができる貴重な機会です。
また、開催国の高校生はあらためて自分の国の歴史や文化について学び、理解を深められます。
そして、参加した各国の高校生たちは「世界には多様な価値観があること」を理解するきっかけにもつながるでしょう。
※ 内容は開催年によって異なります。
アジアユースリーダーズへの申し込み方法
アジアユースリーダーズに申し込むには、まず高校単位での応募が必要(個人の応募は不可)です。
興味のある方は、まずはイオン1%クラブのホームページをご覧ください。詳しい募集要項なども、こちらから確認可能です。
ホームページでは、参加者の声も掲載しているので、より具体的に活動を通じて得られたことなどがわかるでしょう。
近年のアジアユースリーダーズのテーマ

過去のアジアユースリーダーズは、次のようなテーマで議論・提案を行いました。
- 2024年:「将来のリーダーに必要な資質」
- 2023年:「食品メーカーが取り組むべきCO₂削減」
- 2022年:「食べ物から考えよう、環境のこと」
- 2021年:「食品ロス」
- 2020年:「コロナ禍に伴う学校教育上の課題と改善点・打開策」
自分たちでテーマに沿って考え、調べ、そして自分たちの言葉でまとめることは、次代のアジアのリーダーを担う高校生たちの成長につながっています。
まとめ
アジアユースリーダーズは、アジア各国の高校生が社会問題をテーマに、専門家のレクチャーと英語でのディスカッションを通じて解決策を提案するプログラムです。
ふだん触れ合う機会の少ない専門家や異なる国の高校生と交流することで、広い視野を身につけられる、貴重なチャンスになっています。
アジアユースリーダーズは毎年3月に応募が開始され、高校単位で参加可能です。
興味のある方は、イオン1%クラブの公式サイトからアジアユースリーダーズの事業紹介のページを確認してみましょう。
公益財団法人イオン1%クラブについて

公益財団法人イオン1%クラブは、1990年に設立され、「お客さまからいただいた利益を社会のために役立てる」という想いのもと、「子どもたちの健全な育成」「諸外国との友好親善」「地域の発展への貢献」「災害復興支援」を主な事業領域として、環境・社会貢献活動に取り組んでいます。
公益財団法人イオン1%クラブでは、アジア各国の高校生が、社会問題をテーマに視察や専門家によるレクチャーに基づき、英語を共通言語として議論を重ね、解決策を提案するプログラム「アジアユースリーダーズ」など、子どもたちによる諸外国との友好親善を深める活動を運営しています。
また、日本と海外の高校生が、互いの国を訪問し、国際的な相互理解と親交を深める交流プログラム「ティーンエイジ アンバサダー」を運営しています。
諸外国との友好親善を深める活動以外にも、子どもたちの健全な育成を支援するために、中学生が環境問題を自ら考え、書く力を養う「中学生作文コンクール」や、高校生が日ごろ取り組んでいる環境活動を発表し、表現力や発信力を高めることを目的とした「イオン エコワングランプリ」などさまざまな活動を実施していますので、ぜひ下のURLからご覧ください。