【小学生向け】SDGsって何だろう?わかりやすく17の目標などを解説!
SDGs

2024.07.23 (更新日:  2024.07.25)

【小学生向け】SDGsって何だろう?わかりやすく17の目標などを解説!

最近よく耳にする「SDGs」ですが、SDGsとは何なのかきちんと理解できていますか?

「言葉を聞いたことはあるけど、くわしくはわからない」という方も多いのではないでしょうか。

本コラムでは、小学生向けにSDGsとは何なのか、SDGsの「5つのP」や「17の目標」について、わかりやすく解説します。

目次

SDGsとは?小学生向けにわかりやすく解説

SDGsは、国連で定められた「持続可能な開発目標(Sustainable Dvelopment Goals)」の略称(りゃくしょう)です。

簡単に言うと、よりよい世界をつくっていくための世界共通の目標です。

さらにSDGsを理解していくために、なぜ世界共通の目標が設定されたのか、具体的にどのような目標があるのかについて解説していきます。

SDGsでは「5つのP」が大切

SDGsには5つのカテゴリーに分けられた17の目標があり、世界のさまざまな課題を解決し、誰一人(だれひとり)取り残さずみんなが豊かに生活できるように設定されました。

世界はいま、貧困(ひんこん)・紛争(ふんそう)・気候変動・感染症(かんせんしょう)などこれまでになかったような数多くの課題に直面しており、このままでは安心して地球上で暮らし続けることができなくなると心配されています。

これらの課題を解決していくために設定されたSDGsの目標カテゴリーを英語で表すと、すべての頭文字にPがついているため、「5つのP」と呼ばれます。

5つのP意味
people(人間)すべての人が健康で、安全な生活を送り、自分らしく生きられるようにする
prosperity(豊かさ)すべての人が不自由なく、豊かで充実(じゅうじつ)した生活を送れるようにし、世界の経済・社会・技術の進展を実現しやすくする
planet(地球)地球の環境(かんきょう)を守り、動物、植物などの生物や自然と共存する
peace(平和)平和で争いのない、誰も孤立(こりつ)せずに支え合える社会にする
partnership(パートナシップ)世界のすべての人が協力し、さまざまなことに取り組めるようにする

SDGsは「世界のみんなが協力して目指す17の目標」

ここまでSDGsについて説明してきましたが、特に重要なのは具体的な17の目標を2030年までに達成することです。

そのために、どんな目標が設定されているか理解し、一人一人が達成に向けて行動していくことが必要です。

世界規模での話となると他人事に思えるかもしれませんが、一人一人の行動の積み重ねがなければ達成できないので、できることからやっていきましょう。

SDGsが目指す17の目標をそれぞれ見てみよう

SDGsの17の目標について解説していきます。

目標1:貧困を終わらせる

SDGs目標1では、「あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる」ことを目標としています。

新型コロナウイルスが世界中に広がる前の段階で、世界では約3億5,600万人(約6人に1人)の子どもが、国際基準で定義されている1日1.25ドル未満で生活する状態である、極度の貧困状態で生活していました。

極度の貧困状態は、生きていくうえで必要最低限な食料さえ確保できず、尊厳ある社会生活を営むことが困難な状態です。

貧困が発生してしまっている要因はいくつか考えられていますが、例として十分な教育を受けられないことが挙げられます。

学校が近くになかったり、生活するために仕事を手伝わなければいけなかったり、さまざまな理由で十分な教育を受けられなかったことで、十分な収入を得られる仕事に就けずに貧困に陥(おちい)ってしまっている子どもがいます。

そのような貧困状態を無くすことがSGDsの目標1に設定されています。

目標2:飢餓(きが)をゼロにする

SDGs目標2では、「飢餓を終わらせ、食料安全保障および栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進(そくしん)する」ことを目標としています。

つまり、世界の国同士が協力して農業を発展させ、世界の人々全員が食料に困らないような状態を目指しています。

日本で暮らしていると食糧(しょくりょう)不足問題を感じることはほぼないと思いますが、例えば世界の人々を40人の生徒で考えると、「その日食べるものがない、明日以降も食べ物を得られるかわからない状態」の人が4人もいるというデータがあります。

そのような状態を改善するため、世界のみんなが毎日安全で栄養のある食べ物を食べられるようにする必要があります。

目標3:すべての人が健康的な生活を送れるように

SDGs目標3では、「あらゆる年齢(ねんれい)全ての人々の健康的な生活を確保し、福祉(ふくし)を促進する」ことを目標としています。

つまり、子どもから老人まですべての人々が健康的な生活を送れるような状態を目指しています。

世界には病気になっても十分な治療(ちりょう)を受けられずに亡くなってしまう人々が大勢おり、治療を受けるためのお金が無かったり、近くに医者がいなかったりなど、さまざまな理由があります。

そのような人々を無くすために、世界中で病気に苦しむ人々に適切な医療を届ける取り組みが行われています。

目標4:すべての子どもが質の高い教育を受けられる

SDGs目標4では、「全ての人々への包摂的(ほうせつてき)かつ公正な質の高い教育を提供し、生涯(しょうがい)学習の機会を促進する」ことを目標としています。

つまり、世界中の子どもが平等で質の高い教育を受けられるようにし、人生を通して学習の機会を増やしていくことを目指しています。

日本では小学校に通って勉強するのは当たり前ですが、サハラ以南のアフリカ地域の子どもは5人に1人が小学校に通えていません。

教育を受けられないことで十分な収入を得られる仕事に就けずに貧困に陥り、また子どもが教育を受けることができなくなることの繰(く)り返しが世界では起こっています。

世界中の子どもが平等で質の高い教育を受けられるようにすることは、他の問題を解決することにもつながるため、意欲的な子どもたちに奨学金(しょうがくきん)を支給したり、インターネットを活用してどこでも教育を受けられるようにしたり、目標達成のためにさまざまな取り組みが行われています。

公益財団法人イオン1%クラブでは、教育施設の整備が遅れているアジア5カ国において、2000年より学校建設支援を行っています。

カンボジア、ネパール、ラオス、ベトナム、ミャンマーにおいてこれまでに426校の学校が完成しました。

また、公益財団法人イオン1%クラブでは学校建設支援以外にもさまざまな活動や支援を行っています。

学校の様子や過去の活動について、また公益財団法人イオン1%クラブのその他の活動についてさらに詳しく知りたい方は下のURLからご覧ください。

公益財団法人イオン1%クラブの学校建設支援について詳しく知りたい方はこちら

目標5:ジェンダーの平等を実現させよう

SDGs目標5では、「ジェンダー平等を達成し、全ての女性及(およ)び女児の能力強化を行う」ことを目標としています。

つまり、男女という性別間での格差をなくすことを目指しています。

6歳(さい)から11歳の子どものうち、一生学校に通うことができない女の子は男の子の約2倍といわれています。

他にも世の中には人身売買や性的暴力など、男性よりも女性の方が被害(ひがい)を受けやすい暴力が存在します。

そのような性別による不平等を無くすため、過去には国際連合で「女子差別撤廃(てっぱい)条約」が結ばれていたり、SNSを通じて有名人が呼びかけを行っていたり、世界的にさまざまな取り組みが実施(じっし)されています。

目標6:すべての人が安全な水を使い続けることができる

SDGs目標6では、「全ての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する」ことを目標としています。

つまり、すべての人が安全な水を使い続けることができることを目指しています。

世界には水道設備がない中で暮らしている人は22億人以上、トイレがなく道ばたや草むらなどで用を足す人は4億1,900万人いるといわれています。

誰もが安全な水を使えるようになることは、人々がより健康的に生活し、環境や自然の汚染(おせん)を防ぐことにつながります。

公益財団法人イオン1%クラブでは、イオンユニセフセーフウォーターキャンペーンとして公益財団法人日本ユニセフ協会を通じ、安全な水の供給や給水施設の設置を行っています。

カンボジアやラオスなどの地域では、遠方への水汲みに時間が取られてしまい学校で学ぶことができなかったり、衛生的な水の確保が難しく健康を害するおそれがあったりします。

公益財団法人イオン1%クラブではこういった子ども達を教育・健康の両面でサポートしています。

また、公益財団法人イオン1%クラブでのイオンユニセフセーフウォーターキャンペーンについてさらに詳しく知りたい方は下のURLからご覧ください。

イオンユニセフセーフウォーターキャンペーンについて詳しく知りたい方はこちら

目標7:地球に優しいエネルギーをみんなが使えるように

SDGs目標7では、「全ての人々の、安価かつ信頼(しんらい)できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する」ことを目標としています。

つまり、すべての人が安価で信頼できるクリーンなエネルギーを活用できる状態を目指しています。

世界では、電気を使えない人が7億3,300万人いるといわれています。

すべての人が電気などのエネルギーを安定的に使えるようにすることで生活水準を向上させ、より良い暮らしを実現することができます。

さらに、二酸化炭素を排出(はいしゅつ)しない、環境に優しい「再生可能エネルギー」を使う割合を増やせば、地球温暖化対策や環境の保護につながります。

目標8:経済が成長していけるように 働きがいのある仕事ができるように

SDGs目標8では、「包摂(ほうせつ)的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(こよう)を促進する」ことを目標としています。

つまり、みんなが働きがいのある仕事をしながら、世界の経済を発展させていくことを目指しています。

例えば、貧しい国では5歳から17歳の子どもの5人に1人が、強制的に働かされているという現状があります。

すべての人に、働きがいのある仕事を提供したり、仕事の選択肢(せんたくし)を増やしたりすることで、人々が経済的に安定した生活を送り自分らしく生きられるようになります。

また、それぞれの能力を生かしてやりがいのある仕事をすることで、経済成長や技術の向上につながり、国や世界の発展にもつながるのです。

目標9:どの国も産業・技術革新を進めていけるように

SDGs目標9では、「強靱(きょうじん)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る」ことを目標としています。

つまり、少しのことでは崩(くず)れないインフラを構築し、世界的に持続可能な技術革新を進めていくことを目指しています。

電気やガス、水道、道路や交通機関、インターネットなど、社会の生活を支えるものをインフラといいます。

開発途上国(とじょうこく)では電気やガスが通っていなかったり、公共交通機関がなかったり、インフラが整っていない国もあります。

そういった国々のインフラを整えていきつつ、持続的に産業が発展するように技術革新を進めていくことで、より持続可能な社会を創り上げることにつながるのです。

目標10:人や国の不平等をなくそう

SDGs目標10では、「各国内及び各国間の不平等を是正(ぜせい)する」ことを目標としています。

つまり、それぞれの国内での人間同士の不平等や、国同士の不平等をなくしていくことを目指しています。

ここまでの目標でも解説した通り、世界には貧しかったり制度が整っていなかったりすることにより、教育が受けられなかったり、健康な生活が送れなかったりする人がたくさんいます。

貧しい人と豊かな人の格差を小さくして、すべての人が安全かつ健康で、自分らしい生活ができるような世界を実現するために、お金の援助(えんじょ)をしたり経済発展を支援(しえん)したりする取り組みが重要です。

目標11:安全で安心して住み続けられる都市づくり

SDGs目標11では、「包摂的で安全かつ強靱(きょうじん)で持続可能な都市及び人間居住を実現する」ことを目標としています。

つまり、すべての人が災害に強く安全な都市や住まいで安心して暮らせるようになることを目指しています。

世界では、暴風雨や洪水(こうずい)、干ばつ、山火事といった自然災害の発生件数が増加しており、2016年から2021年までの6年間で、世界の4,310万人の子どもが気象災害で避難(ひなん)したという報告があります。

安全で住みやすい住居の確保が難しく、貧しい人々が暮らす「スラム」という地域も存在します。

所得や性別、立場にかかわらず、安全な住居や生活環境を整備することで、人々の健康状態の改善や、自然災害の対策につながります。

目標12:環境にも人にも優しい生産・消費が続けられるように

SDGs目標12では、「持続可能な生産消費形態を確保する」ことを目標としています。

つまり、私たちの暮らしや社会に必要なものをつくり、使うというシステムを将来も続けていけるようにすることを目指しています。

身近な食べ物を例として挙げると、世界で生産されている食品のうち約3分の1は廃棄(はいき)されているという報告があり、日本でも1人あたり茶碗(ちゃわん)1杯(ぱい)分の食べ物が毎日捨てられています。

ものを捨てることは資源のむだづかいになるだけでなく、ゴミが増えることで自然が汚染されるほか、ゴミを燃やすときに発生する二酸化炭素が増えることによる地球温暖化の進行が心配されます。

食べ残しをなくすよう努力したり、リサイクルに積極的に取り組んだりすることでゴミを減らせば、資源を長く大切に使うことにつながります。

目標13:気候変動の影響(えいきょう)を減らせるように行動しよう

SDGs目標13では、「気候変動及びその影響を軽減するための緊急(きんきゅう)対策を講じる」ことを目標としています。

つまり、気候変動やそれによって起こる災害の被害をできるだけ小さくすることを目指しています。

気候変動は世界中で起こっており、日本でも、過去30年間の熱帯夜の平均日数は、約100年前と比べて約2.9倍です。

目標11でも解説したように、気象災害で避難するなど、生活に影響が出ている人々もたくさんいます。

気候変動や、地球温暖化の進行を防ぐための取り組みによって、社会や経済への影響を最小限に抑(おさ)えることが大切です。

目標14:海の豊かさを守っていこう

SDGs目標14では、「持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する」ことを目標としています。

つまり、海とその資源を守り、将来も使っていけるようにすることを目指しています。

海には、プラスチックゴミが年間900万〜1,400万トン流れ出ており、今後さらに増えるといわれていますが、それらは分解されずに数百年以上自然界に残り、海を汚(よご)したり、海洋生態系に影響を及(およ)ぼしたりします。

人間が捨てたゴミやプラスチックにより、海洋生物が死んでしまったり、生態系に悪影響を及ぼしてしまうと、将来人間が海の資源を十分に利用できなくなるおそれもあります。

ゴミは正しく分別する、リサイクルできるものは積極的にリサイクルに回す、ポイ捨てをしないなど、小さなことでも、海を守ることにつながります。

目標15:陸に住むすべての生きものを守ろう

SDGs目標15では、「陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠(さばく)化への対処、ならびに土地の劣化(れっか)の阻止(そし)・回復及び生物多様性の損失を阻止する」ことを目標としています。

つまり、陸の動植物を守り、環境破壊(かんきょうはかい)を防ぐことを目指しています。

人間は、植物や動物など陸に住むさまざまな生物とともに生きていますが、森林伐採(しんりんばっさい)や地球温暖化などによる環境汚染で、多くの生物が絶滅(ぜつめつ)の危機にさらされています。

生態系の変化、生物の絶滅などにより、地球温暖化がさらに進行したり、人々の食料確保が難しくなったりします。

将来も暮らしやすい社会を実現するためには、できる限り森林や生物の多様性を維持(いじ)して、生態系のサイクルを保つことが重要です。

目標16:みんなが平和に暮らせるようにする

SDGs目標16では、「持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する」ことを目標としています。

つまり、すべての人が平和に暮らせるような制度の整った社会をつくることを目指しています。

世界の子どもの5人に1人が、戦争や紛争に巻き込まれています。

戦争や虐待(ぎゃくたい)、人身売買、拷問(ごうもん)といった暴力は、巻き込まれた人の命を危険にさらし、健康な生活を送ること、教育を受けること、働くことなども困難にします。

あらゆる争いや暴力をなくし、すべての人の権利を認めて、平和な社会を実現しなければなりません。

目標17:SDGsの目標を達成するために協力しあおう

SDGs目標17では、「持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する」ことを目標としています。

つまり、未来でも人間がよりよい世界で暮らせるように、世界中の国と人々がこれまで以上に協力することを目指しています。

ここまで解説したSDGsの目標は、世界のみんなで協力して達成すべき目標です。

みんなが豊かに生活できる社会を実現するためには、開発途上国(かいはつとじょうこく)からの輸入を増やして経済発展につなげたり、開発が遅(おく)れている国を支援して、世界各国の足並みをそろえたりすることも求められます。

先進国も開発途上国も、同じようにSDGsの達成を目指すためには、先進国から開発途上国へのお金や物資、人材、技術などあらゆる面での支援を行うことも大切です。

SDGs達成のために小学生ができることってある?

「SDGsの達成」というと、難しい印象を持つかもしれませんが、私たちが身近でできることはたくさんあります。

  • SDGsが目指す17の目標を理解しよう
  • 電気のつけっぱなしや、水の出しっぱなしをやめよう
  • ご飯は好き嫌(きら)いせずに食べよう
  • 牛乳パックやトレーは回収ボックスに持って行こう
  • 使わなくなったおもちゃや洋服は捨てずにリサイクルしよう
  • 買い物の時はレジ袋(ぶくろ)の代わりにエコバッグを使おう
  • 遊びに行く時はマイボトルを使ってゴミを減らそう

それぞれ解説していきます。

SDGsが目指す17の目標を理解しよう

まずは、SDGsの17の目標について、理解するところから始めましょう。

17の目標を確認したうえで世界の現状を自分なりに把握(はあく)したり、「自分には何ができるか」「身近な部分で変えられることはあるか」について考え、話し合うことが最初のステップです。

今の世界について知り、自分にできる行動を考えることで、なぜその行動が必要なのかを納得したうえで実践(じっせん)できるため、日常生活の中でも続けやすくなるでしょう。

「SDGsについて理解しようとすること」自体がSDGsの取り組みの1つにもなります。

電気のつけっぱなしや、水の出しっぱなしをやめよう

部屋の電気をつけっぱなしにしたり、水を使わないのに出しっぱなしにしたりすることは、エネルギーや資源をむだに使うことになります。

発電のための石油や石炭、天然ガスなどの燃料や水などの資源は、有限であり、貴重なものです。

大切に使わなければ、将来私たちや子どもたちが、資源の不足で不自由な暮らしをしなければならなくなるおそれもあるのです。

また、エネルギーをたくさん使うことは、二酸化炭素の発生量が増えることにもつながり、地球温暖化の原因になります。

私たちが、持続的にエネルギーを使用して、豊かな暮らしをするためには、身近なところで節電や節水を心がけることが大切です。

ご飯は好き嫌いせずに食べよう

ご飯を好き嫌いして残すことは、フードロスにつながり、環境汚染の原因になります。

フードロスとは、食べ残しや買いすぎて使い切れないなどの理由で、まだ食べられるのに捨てられてしまう食品のことをいいます。

フードロスによって食品が大量に余ってしまうだけでなく、残った食品を焼却(しょうきゃく)処分する際に発生する二酸化炭素は地球温暖化の原因になります。

食べられる分だけ作ること、食べられる分だけお皿によそうこと、食材は必要な分だけ買うことなどを意識してみましょう。

牛乳パックやトレーは回収ボックスに持って行こう

牛乳パックや食品のトレーは、スーパーマーケットなどにある回収ボックスで回収してもらうことができます。

回収ボックスに入れた牛乳パックなどは、リサイクルで再利用されるため、ゴミが減って、資源も有効利用でき、地球を守ることにつながります。

家や学校の近くに回収ボックスがあるかどうか、探してみましょう。

使わなくなったおもちゃや洋服は捨てずにリサイクルしよう

使わなくなったおもちゃや洋服は、捨てずにまずはリサイクルを考えましょう。

リサイクルショップやフリマアプリに出品すれば、ゴミが減るうえ、必要としている人が使ってくれるため、一石二鳥(いっせきにちょう)です。

家族に相談し、出品できる方法を探してみましょう。

また、リサイクルに出せば資源の再利用につながります。

すぐに捨ててしまわず、まだ使ってくれそうな人がいないか考えてみましょう。

買い物の時はレジ袋の代わりにエコバッグを使おう

買い物には、エコバッグを持って行きましょう。

レジ袋は一度使ったら捨ててしまうことがほとんどですが、エコバッグは繰り返し使えます。

レジ袋はゴミになりやすく、軽くて風に飛ばされやすいため河川から海へ流れ込んで海岸や海が汚れたり、魚や、その魚を食べる鳥、サンゴ礁(しょう)などの生態系に影響を与(あた)えてしまうこともあります。

またレジ袋の素材の1つであるプラスチックをゴミとして燃やすときに、地球温暖化を引き起こす二酸化炭素が発生してしまいます。

レジ袋を使うのではなく、エコバッグを持参すれば、海の汚染や生態系の変化、地球温暖化を防ぐことができ、地球を守ることにつながります。

遊びに行く時はマイボトルを使ってゴミを減らそう

遊びに行く時は、水筒(すいとう)などのマイボトルに飲み物を入れていきましょう。

コンビニやスーパー、自動販売機(じどうはんばいき)で買う飲み物のペットボトルもプラスチックでできています。

レジ袋と同様に、ペットボトルも、燃やして処分するときには二酸化炭素が発生して、地球温暖化などの環境汚染を進めてしまいます。

遊びに行く時、学校に行く時は、繰(く)り返し洗って長く使えるマイボトルを持ち歩くようにしましょう。

まとめ

SDGの17の目標、そして、SDGsのために私たちができることについて、解説してきました。

SDGsは難しい目標ではなく、普段(ふだん)の生活の中でできる節電や節水、エコバッグやマイボトルの持参、世界の環境問題(かんきょうもんだい)や生活の問題についての勉強など、小さなことでもSDGsの取り組みにつながります。

また、本コラムを読んで「SDGsが解決に向けて取り組んでる環境問題について詳しく知りたい」という皆さまは、公益財団法人イオン1%クラブのホームページをぜひご覧ください。

小学生から中学生のお子さんは、公益財団法人イオン1%クラブ「イオン チアーズクラブ」の体験学習に参加してみるのもおすすめです。

イオン チアーズクラブを運営する、公益財団法人イオン1%クラブについて紹介します。

公益財団法人イオン1%クラブについて

公益財団法人イオン1%クラブは、1990年に設立され、「お客さまからいただいた利益を社会のために役立てる」という想いのもと、「子どもたちの健全な育成」「諸外国との友好親善」「地域発展の貢献」「災害復興支援」を主な事業領域として、環境・社会貢献活動に取り組んでいます。

公益財団法人イオン1%クラブでは、小学生を中心とし、体験学習から自然や環境に向き合うことができる「イオン チアーズクラブ」も運営しています。

他にも、中学生が環境問題を自ら考え、書く力を養う「中学生作文コンクール」や、高校生が日ごろ学校で取り組んでいる環境活動を発表し、表現力や発信力を高めることを目的とした「イオン エコワングランプリ」などさまざまな活動を実施しています。

小学生から高校生まで幅広い年齢のお子さんがさまざまな体験学習を通してSDGsに触れられる活動を多数実施していますので、ぜひ下のURLからご覧ください。

公益財団法人イオン1%クラブの活動内容を詳しく知りたい方はこちら

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