公益財団法人イオン1%クラブ

チャレンジ・エコ! ~継続から新規までDoTry!~

TOP > 子どもたちの健全な育成 > イオン エコワングランプリ > 過去の受賞活動 >チャレンジ・エコ!~継続から新規までDoTry!~

チャレンジ・エコ!~継続から新規までDoTry!~

香川県立多度津高等学校

活動内容について

写真部の活動内容はこちらよりご覧ください。

目標・今後の計画

本校は工業科と水産科を併せ持つ専門高校です。昨年度、eco-1グランプリに初参加し、大きな刺激を受けました。講評での「まず、始めることが大切」との言葉が忘れられず、エコとは何か、我々にできることは何かを考え、活動してきました。目標は無理せずコツコツと、校内・地域の方々と活動を共にすることです。チャレンジする気持ちを忘れず取り組んでいます。

活動内容

1.共存する緑の取り組み
本校では6年前からグリーンカーテンを設置し、4年前からは写真部を中心に大規模な取り組みを始めました。今年度は「グリーンステップ」「グリーンモンスター」「グリーンテラス」「ベジタブルロード」と目的や用途が異なる4つのテーマで実施。主役の植物は12種類で、多くは昨年度から越冬したものです。町内で廃棄に困っているカキの殻を土の表面を覆うマルチング材代わりに使用したり、用水池の水質改善で活躍したイケチョウガイ(淡水真珠貝)の殻も活用しました。
2.「もったいない」をものづくりへ
校内の食堂で年間1000枚以上のかまぼこ板が廃棄されていると聞き、ものづくりに生かす方法を考えました。28年度は「キャラクターキーホルダー」を製作し、イベントであっという間になくなりました。今年度は「おさかなマグネット(たどつ水族館)」(板1枚)、「うどん屋貯金箱」(板2枚+使用済み割箸)、「思い出フォトフレーム」(板4枚)に挑戦。1年間で5回のイベントを実施し、1000枚以上が再利用されました。
また、昨年度のeco-1グランプリで知った巣箱の運動を参考に、かまぼこ板を30枚使用して「エコスバコ」を製作しました。接合はカッターと木ねじを併用し、ボンドなどの化学物質の使用は避けました。組み立てた巣箱は構内の3本のケヤキに設置しています。
3.リサイクルコレクション
本校では環境整備委員がアルミ缶を、人権同和教育部がエコキャップを継続的に回収しています。29年9月には800㎏のアルミ缶回収を達成し、累計11台目の車椅子と交換しました。この車椅子は地元の特別養護老人ホーム「桃陵苑」に寄贈されています。写真部では部室内にオリジナルの回収箱を設置しました。
4.小さな取り組みが、大きな意識を生む
本校は10年以上前から、環境整備委員を中心にエコスクール活動を行っています。毎週水曜日を「グリーン活動推進日」と定め、昼休みの節電・節水を校内放送で呼びかけています。写真部の部室もスイッチ・コンセント・蛇口に啓発の言葉を添えています。
5.これが空き家の生きる道
多度津町は北前船(西廻航路)の寄港地であり、物流の中心地でした。この地に昔から残る古民家や街並みを残そうと始まった「民家の甲子園」フォトコンテストに15年連続で参加し、これまで5回の全国優勝を果たしています。今年度は多度津最後の豪邸といわれる「合田邸」を1年以上かけて取材。写真撮影だけでなく古民家の清掃、建物を生かす照明の考案、活用方法の話し合いに参加しました。4月の見学会ではまちづくりの発表、9月の見学会では多度津高校写真部による写真展と合田邸の活動の取り組みをまとめた発表を任せられ、地域の方々に認められることができました。
また、「たどつ街灯りプロジェクト」に参加し、28年度は6種類の行あんどん灯を製作。機械科は鉄骨を溶接した行灯、土木科はモルタルを固めた行灯、建築科は木を組んだ行灯と、特徴ある行灯が完成しました。写真部は建築科と4種類の行灯を製作し、年間10カ所以上に設置しました。今年度は屋内用に「玄関を彩るひょうたん行灯」「古民家を灯す光の屏風」を製作しています。

成果・実績

1.共存する緑の取り組み
この6年間のノウハウが積み重なり、理想のグリーンカーテンができています。花や実も予想以上にでき、収穫を楽しむことができました。県主催の見学会も行われ、地域の方との交流が増えました。
2.「もったいない」をものづくりへ
年間5回のイベントでは多くの子どもが興味を示しました。特にキャラクターをかたどったキーホルダーは人気が高く、熱中してペイントをしていました。
3.リサイクルコレクション資源がどのようなサイクルで再利用されるのかを知り、感じることができました。
4.小さな取り組みが、大きな意識を生む
28年度から県主催のコンテストやイベントに参加しました。啓発看板は小さな取り組みですが、意識が変わっているようです。
5.これが空き家の生きる道ここ数年で、減っていく古民家を守ろうとする団体が現れました。私たちも協力し、清掃やイベントなどで活動することが増えました。行灯を使った街灯りイベントでは古民家の良さを報告、またそれらの記録撮影など地域の方に認めてもらえる存在となりました。

戻る