全校生徒2100人で取り組む
環境保護活動
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福岡工業大学附属城東高等学校
活動内容について
環境役員会の活動内容はこちらよりご覧ください。
活動内容
福岡工業大学附属城東高等学校の全校生徒2070人が一丸となって実施している環境活動について紹介します。
はじめにごみの22分別です。22分別とは、全校生徒の協力のもと、ごみを可燃物、不燃物、ペットボトル、ペットボトルキャップ、スチール缶、アルミ缶など細かく分別しています。これにより生徒一人一人の環境改善意識の向上につながっています。
二つ目にごみの計量についてです。ごみをそのままごみ置き場に持っていくのではなく、一度計量してから捨てに行きます。計量することで、各クラスから出るごみの量を把握できるのはもちろんのこと、持ってくるごみの中にリサイクルできるものが入っていれば、再利用するようにしています。本校では購買部で買った弁当の殻は返却すると、10円がキャッシュバックされる仕組みになっています。こういったものも取り出して、返却するように促しています。時間と手間はかかりますが、その積み重ねがごみ減量につながり、分別とリサイクルを促進し、無駄なくごみを捨てることができています。
三つ目が全校生徒で行っているボランティア活動です。私たちが主に行っている活動は、立花山清掃登山、和白干潟清掃活動です。立花山清掃登山では、立花山に登るまでの道のりに落ちているごみを拾います。和白干潟清掃活動では、和白干潟に流れ着くプラスチックごみや粗大ごみの回収、そして秋から冬にかけて大量発生する青さの除去に取り組んでいます。毎回100人前後が参加してごみの量は可燃ごみ、不燃ごみ、粗大ごみ合わせて400kg以上の回収を行っています。去年の参加人数は、888人でした。校外で行っているボランティア活動はすっかり定着し、年々参加者が増加しています。個人参加のほかに、部活動の一環として全員で参加する部も多くなっています。そうした中、参加者が活動場所まで移動する間の安全確保や自転車や歩行者の通行の妨げにならないようにする必要がでてきました。そこで、環境役員やボランティア部員が協力して、信号を渡る際の誘導や歩道を歩く時の自転車や歩行者の情報を知らせて、指示を出すことを徹底しました。その甲斐もあって、今まで事故等は一度も発生していません。
最後に美化チェックについてです。美化チェックは、毎週金曜日の放課後、クラスの環境委員と環境役員が集まり、クラス、トイレなどを見てまわり点数をつけランキングにします。美化チェックの日になると、1位を取るためにクラスの環境委員を中心としてより掃除に力が入ります。美化チェックで評価するところは、机やいすの並び、黒板の消し方や溝の清掃状態、清掃用具がきちんと整理整頓されているか、個人のロッカーの整理状態、ごみ箱のごみが捨ててあるか、床の清掃ができているか等、54クラスとトイレをチェックしています。優秀なクラスは全校集会で表彰しています。
このような環境保護にかかわる活動を本校では12年前から実施してきました。最初は意図が伝わらず、環境保護とはほど遠いものがありましたが、現在ではすっかり定着して全校生徒が一丸となって協力しながら活動を行っています。今後さらに生徒たちの環境に対する意識が向上するよう精いっぱい頑張っていきたいと思います。
成果・実績
福岡県環境教育学会ジュニアセッション奨励賞
目標・今後の計画
計量したデータを利用して更なるごみの減量につなげたり、現状の問題を全校生徒で共有して考える等、私たちが日ごろから当たり前に環境問題について考える活動に取り組みます。