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出雲発!海岸清掃及び
マイクロプラスチック問題を考える

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出雲発!海岸清掃及びマイクロプラスチック問題を考える

【島根県】出雲西高等学校

活動内容について

インターアクトクラブの活動内容はこちらよりご覧ください。

漂着ゴミをきっかけに国際交流

島根県・出雲西高校インターアクトクラブは、創部53年目を迎え、年間5回の海岸清掃を41年前から継続している。清掃を行っていると、日本のゴミだけでなく、韓国・北朝鮮・中国・ロシアのゴミが約6割を占めていることから、海外からの漂着ゴミ対策を検討。島根県庁に相談。10年前から韓国の中高生を招いての交流会を企画。一緒に出雲市の海岸を清掃し、ゴミを減らすための討論会、さらに文化交流を行っている。
清掃活動では、韓国の高校生たちが自国の漂着ゴミが多いことに気づき、帰国後は多くのゴミが日本に流れ着くことをマスコミに伝えたり、海岸や海にゴミを捨てないキャンペーンをしてくれたりするようになった。それ以降、海岸清掃では韓国のゴミの量が減ってきたことが実感され、成果が推測されている。
交流会は、これまで日本からも2度韓国を訪問しており、生徒たちは韓国の歴史や文化、韓国語の勉強などにも取り組んで、互いに理解を深めている。

プラスチックゴミの実態を調査

日韓の交流会で討議されたことをきっかけに、生徒たちはマイクロプラスチックの問題にも取り組むようになった。調べてみると、年間800万トンものプラスチックゴミが海に流れ込み、世界の海には約5兆個のマイクロプラスチックが漂っていると推計されている。そこで生徒たちは、地元出雲市のくにびき海岸など、山陰地域の海岸10カ所で調査を実施。清掃活動がよく行われている海岸ではマイクロプラスチックの数が少なく、清掃が行われていない海岸は汚れてマイクロプラスチックも多かった。
この事実を多くの人に知らせたいと地元新聞に相談したところ、一面で特集を組んでくれ、生徒たちの話も載せてくれた。その反響は大きく、クラブに講演依頼がくるなど、多くの人に問題を提起するきっかけとすることができた。

ゴミの流出を海岸で食い止める

海岸や海のゴミは、食物連鎖により海の生物や人にも影響を及ぼす深刻な問題である。中でもプラスチックは海洋ゴミに圧倒的な割合を占めており、生徒たちは海岸から海への流れ込みを防ぐため、啓発や清掃活動に今後も取り組んでいく。

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