地域未利用資源を活用した
牛用ペレット飼料の開発
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山口県立大津緑洋高等学校
活動内容について
日置校舎畜産専攻班の活動内容はこちらよりご覧ください。
放置竹林と海藻の残さ(残りかす)を飼料に活かす
大津緑洋高校で日々畜産を学ぶ生徒たちが取り組んだのは、未利用となっている地域資源を活用した牛用ペレット飼料の開発だ。
日本の飼料自給率は25%と低く、和牛生産は国際市場に左右されることから、和牛生産費の3割を占める飼料費をいかに削減できるかが課題となっている。そこで生徒たちは、地域の厄介者となっている放置竹林と、海藻アカモクの残さに着目。それらを乾燥させてパウダー状にし、食品業者から排出されたふすま、ごま搾りかす、焼酎かす、廃糖蜜などを加えてペレット化した。
配合は、農業生産資材などの調査・検査・分析を行う農林水産消費安全技術センターの成分表をもとに算出し、量産化には地域の飼料会社と連携して取り組むことで、市販の飼料に比べ1袋20kgで469円のコストダウンも実現。エコフィードの認証申請も行った。
地域の畜産農家と連携し協働研究
A1%:エコワングランプリLP
A1%:エコワングランプリLP
100%
10
L9
開発飼料は「バンブーレッド」と名付け、飼料効果を検証すべく通常飼料を与える牛と開発飼料を与える牛で比較実験を実施。牛の体重や体高、胸囲は標準値を大きく上回ったが、肉質等級は4(最大値は5)と課題が残った。一方、竹の消臭効果による尿のアンモニア臭低減のほか、牛の排出するメタンを削減することもわかり、環境に配慮した飼料になる可能性も示された。
生徒たちは、地域の畜産農家と協働研究を実施。地元和牛PRの一環として和牛甲子園にも出場し、取組部門で優秀賞を受賞した。牛肉の一部は買い戻して官能試験を行い好評を得たが、肉の色や脂肪交雑には改善の余地があるなどの意見があった。
この表を要約
開発飼料は「バンブーレッド」と名付け、飼料効果を検証すべく通常飼料を与える牛と開発飼料を与える牛で比較実験を実施。牛の体重や体高、胸囲は標準値を大きく上回ったが、肉質等級は4(最大値は5)と課題が残った。一方、竹の消臭効果による尿のアンモニア臭低減のほか、牛の排出するメタンを削減することもわかり、環境に配慮した飼料になる可能性も示された。
生徒たちは、地域の畜産農家と協働研究を実施。地元和牛PRの一環として和牛甲子園にも出場し、取組部門で優秀賞を受賞した。牛肉の一部は買い戻して官能試験を行い好評を得たが、肉の色や脂肪交雑には改善の余地があるなどの意見があった。
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目指すは「エコで儲かる畜産業の普及」
今後は飼料の改善により肉質の向上を図るとともに、地域の連携企業を増やしてより多くの食品廃棄物の飼料化に取り組む。そして、高品質な牛肉生産とブランド化を推進し、「エコで儲かる畜産業の普及」を目指していく。