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学ぼう自然、守ろう環境 ~私たちが発信する「自然再生意義」~

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学ぼう自然、守ろう環境 ~私たちが発信する「自然再生意義」~

北海道標茶高等学校

活動内容について

地域環境系列環境ゼミガイド班の活動内容はこちらよりご覧ください。

地域の人に、地元の自然再生意義を広めたい

高校として日本一広い255haの敷地面積をもつ北海道標茶高校は、校内にミニ湿原や山林が広がり、動植物のすみかとなっている。近くには日本最大の釧路湿原もあり、自然豊かな環境だ。一方、開発で失われた自然の再生には、市民の関心が高いとはいえない状況になっていた。
そこで同校の地域環境系列環境ゼミガイド班は、地域の人に自然再生意義を広めることを目的に、ガイド、環境整備、植生・水質調査の3つを中心に活動を始めた。

校内外に広がった自然満喫ツアー

4月から8月にかけては、学校敷地内の自然を調査。植生調査ではワサビ、クロユリなど5カ月間に120種の植物を同定し、水質調査では、水の汚れを示すCOD(化学的酸素要求量)の数値は、校内を流れる軍馬川源流が最も低い平均COD3.4mg/Lで、上流ほどきれいな水になっていることが分かった。
調査で得られた結果をもとに、生徒自らが校内の自然を解説しながら歩く「標茶高校自然満喫ツアー」も企画し、2020年8月までに延べ43回実施。地域の人たちと一緒にコースをめぐりながら、自然や動植物、町の歴史をガイドしている。参加者からは「自然がきれいで、リフレッシュできた」「植物についてたくさん知れた」と、好意的な反響が寄せられた。小中学生向けには、分かりやすく自然を学べるキャンプや自然体験学習といったイベントも企画している。
またJR北海道や標茶町役場との連携のもと、出張ガイドも実施。2019年からは、くしろ湿原ノロッコ号に乗り込んで、乗客に釧路湿原の自然環境を解説し、観光客にも自然再生意義を発信している。

日々広がりを見せている活動

堆積した砂の撤去や枕木を利用した橋の修繕など、ガイドルートの環境整備はもちろんのこと、ガイド風景をドローンで撮影したPR動画の公開、大学生や専門家などとの交流会への参加、自然について子どもにレクチャーできるグローイングアップワイルド(GUW)の資格取得に取り組むなど、活動は日々広がりを見せている。

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