福島から、
未来の地球のためにできること
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福島県立平商業高等学校
活動内容について
生徒会の活動内容はこちらよりご覧ください。
目標・展望
平成 20 年度より、生徒会を中心としたエコロジー活動に取り組んでいます。目標は、学校の SR(社会的責任)を果たしながら、地元福島県いわき市の地域復興を応援することです。
活動内容
○具体的な活動状況
・ごみの分別燃やせる、アルミ缶(プルタブも含む)、スチール缶、紙パック、紙類、ペットボトル(本体、キャップ、ラベル):各教室に回収用の箱を設置しました。(昼食注文の弁当と使用済み割り箸は、昼食終了後に回収しています)
・アルミ缶・プルタブ回収(平成 14 年度より)
毎週一回洗浄後にプレスして保管しています。一定量になったら、地元ボランティア団体【サンボラ会】に回収をお願いしています。
・ペットボトルキャップ回収(平成 20 年度より)
発展途上国の子どもたちへのワクチン代にする活動に参加しています。週に一回教室より回収し、一定量になったら企業に回収をお願いしています。
・使用済み割りばし回収(平成 20 年度より)
昼食の弁当で使用した割り箸を分別回収しています。週に一回、地元企業に回収をお願いしています。回収後は、ペレットストーブの燃料になります。
・使用済みインクトナー・カートリッジ回収(平成 21年度より)
生徒会活動や授業で発生した、プリンターのカートリッジやトナーを回収し、一定量になったら製造元に送付し、ベルマークに交換しています。
・ベルマーク回収(平成 21 年度より)
集めたベルマークは、年一回、協会に送付して点数化しています。集まった点数は、海外で植栽活動を行っている団体に寄付しています。
・ラベルのプール(平成 22 年度より)
集めたペットボトルのラベルをリユースしたものです(落ち葉のプールをリメイクしました)。被災した「道の駅よつくら港」の仮設テント内で、子供たちの遊び場として実施しました。
○商品開発
・地域 6 次化商品【地元の食材を地元で加工して地元で販売すること】の開発から、販売を行っています。(平成 20 年度より)
・地域 6 次化商品の開発中に、放射能測定を行いました。(平成 24 年度より)
・地元の食材を使った商品を開発し、地元で販売しています。今年度はいわき市のイチゴを使った「どら焼き」などを開発し、販売しました。放射能測定も自分たちで行いました。同様に、いわき市で水揚げされたカツオを使った「かりんとう」も開発、放射能測定を行い、販売しています。
○活動の独自性
・使用済み割りばしの回収やベルマーク回収、ペットボトルのラベルをリユースした【ラベルのプール】は本校独自です。また、商業高校として地域 6 次化商品の開発を行いながら、フードマイレージや地産地消について考えています。
○地域との連携状況
・震災により被災した「道の駅よつくら港」の仮設テント内にて、子供たちが室内で遊びながら学習できるようにラベルのプールを実施しました。
・ラベルのプールは、平成 22 年度に先輩方が企画し、地元のイベント(いわき産業祭)や地元スーパー(スカイストア)にて実施しました。震災後は、屋外で遊べない子供たち向けに企画しました。
・地域清掃へ参加しています。学校周辺(年 2 回)や JR いわき駅周辺(年 1 回)の清掃に参加しています。ゴミの分別をしながら回収を行います。
成果・実績
・アルミ缶、プルタブ回収の実績
地元のボランティア団体【サンボラ会】に収集をお願いし、車いすに交換していただき、施設への寄贈を行っています。今後も継続していきたいと思います。
・ベルマーク回収は、授業で印刷することが多いので、海外の植栽活動をしている団体に寄付することが温暖化防止につながると思い活動を始めました。震災後に、ベルマークを寄付した団体を通じて、海外の方々からの励ましの絵やメッセージを頂きました。今は、人と人をつなげる活動だと思っています。
・地域 6 次化商品の実績
いわき市で水揚げされたカツオを使った「かりんとう」は、2,180 個(平成 22 年 8 月〜平成 24 年 8 月)販売しました。震災後は一時中断し、宮城県産のカツオに切り替えて対応した時期もありました。震災で被災した道の駅よつくら港にて販売しています。今年度は、県外の方々(愛知・神奈川・静岡・広島県)からも注文を頂くようになり、福島県の食材の安全性をPRできてきたと思います。
いわき市で収穫された「イチゴ」を使った「どら焼き」や「焼きドーナツ」は、合わせて 741 個販売(平成 24年 4 月〜 8 月)しました。震災で被災した道の駅よつくら港にて販売していました。今年度は、県外の方々(神奈川県など)からも注文を頂くようになり、福島県の食材の安全性を PR できてきたと思います。イチゴについては、観光いちご園が風評被害により客足が鈍り、イチゴを廃棄処分していた時期がありました。そのイチゴを実際に摘みに行き、お菓子に活用しました。食べ物も消費されなければゴミになってしまう。ごみを減らすことも必要だと感じました。
・ラベルのプールの成果
道の駅よつくら港にて 4 月 29・30 日、6 月 9 日、7月 15 日、11 月 3・4 日の 6 日間実施しました。ラベルのプールに参加した子供たちは、大きな声ではしゃぎながら、喜んで遊んでいました。中には、ペットボトルのラベルにあるベルマークを集める子供の姿も見られました。当初は、ベルマークを切り取ったラベルを使っていましたが、現在は、切り取らないでいます。震災後は、水道水の代わりにペットボトルの水を飲む家庭も増えたので、このような活動が、子供たちのごみの分別をするきっかけになればと願っています。