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ぷらすαの河川・里山整備と
あまのじゃく的エコ活動

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ぷらすαの河川・里山整備とあまのじゃく的エコ活動

【長野県】エクセラン高等学校

活動内容について

環境科学コースの活動内容はこちらよりご覧ください。

目標・今後の計画

今まで8年間、地域の河川・里山環境や生活環境から問題を見出し、外来種の駆除活動などを地域と連携して行ってきた。この活動を継続していくことはもちろんであるが、社会的な風潮や「エコ」「省エネ」とい言葉に流されるのではなく、一度基本に立ち返ることでさらに持続的な地球環境を保全していく活動を始めた。この活動は、「あまのじゃく的エコ活動」「ぷらすαエコ活動」と名付けた。
あまのじゃく的エコ活動…「エコバッグ」「エコキャップ」「太陽光発電」「トイレの節水」など環境にやさしいとされているものに関して、LCA(LifeCycleAssessment)や立場・視点の違いから検討。課題を洗い出し、何を選択するのかを考え、環境新聞を作制して配布している。
ぷらすαエコ活動…今までの保全活動について、CO2削減の視点を加えた活動にしていく。例えば河原固有種のカワラナデシコを増やす活動に対して、苗ポットを生分解性プラスチックにしてプラスチックポットについての問題提起をしたり、竹林では竹利用(竹箸・竹炭・竹チップなど)を具体的に実践しつつある。今後はさらに地域に広げていく。

活動内容

・植生調査と特定外来種(アレチウリ・オオキンケイギク)の駆除
クズの駆除
⇒+αクズ蔓の利用
クイモの駆除
⇒+α味噌漬け活用
・河原固有在来種(カワラナデシコ)の苗つくり、定植(繁殖)、苗配布
⇒生分解性プラスチックポットの使用開始
・センサーなどでの野生動物の調査→駆除動物(鹿)肉や皮の利用相談(企業:山崎商店)
・松枯れ調査→被害木の利用を安曇野市耕地林務課、明北小学校と相談、ペン立てなどとして利用
・竹林の調査、整備(NPO寿さとやまクラブ)
⇒竹箸、竹チップ、糠床・土壌改良
・消臭用の竹パウダーとして利用、竹炭の利用を検討・身近なものから見える環境問題(地域の方とのエコスクールでも実施)
⇒例えば、コーヒーから見えた環境問題として、コーヒーかすを利用(乾燥させて消臭剤や除草剤として配布)したり、フェアトレードやレインフォレストアライアンス商品を文化祭で販売(他コースで)。トイレから見えた環境問題として、学内でのトイレットペーパー節約や節水への呼びかけを実施。学校内で「環境新聞」の発行開始・学内行事との連携(クリーン大作戦・文化祭・建学の時間など)
・年4回のエコスクールの実施(地域の方や学校保護者の方の参加)
・出前講座の実施(地元小学校)
・地域の環境フェアへの参加で環境問題や保全活動とのつながりを伝えていく(ワークショップ)
・パンフレットの作成と配布(平成27年度の新しい大きな活動)→薄川をきれいにする会総会参加

成果・実績

連携機関の広がり…特定外来種の駆除活動は、これまで学校の学習の一環として細々と行ってきたが、学校全体(学校行事として)や地域、新聞社、行政に呼びかけ、連携の輪が広がってきた。地域の方の参加は10名程度だったが、散歩ついでに駆除に加わってくださった方もいた。
里山活動については、NPO法人(寿さとやまクラブ)、長野県環境保全課、野生動物の肉利用は山崎商店、安曇野市耕地林務課の方など多くの団体と連携し、野生動物の専門家(信州大学農学部)や行政のアドバイザーが協力してくださるようになった。
アレチウリに関しては駆除の効果があまり見られないが、オオキンケイギクに関しては駆除活動を継続してきたことが分布域を狭くし、草花の勢いを弱めている実感がある。
活動を継続するなかで認知が高まり、活動中に声をかけてもらったり毎年参加している講座やフェアからは継続の声をかけてもらったり、今年は初めて地域の河川をきれいにする総会に呼ばれた。

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