グリーンカーテンに革命を!
冬でも楽しめる瓢箪グリーンカーテン
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岐阜県立大垣養老高等学校
活動内容について
瓢簞倶楽部秀吉の活動内容はこちらよりご覧ください。
目標・今後の計画
「孝子伝説」で有名な養老町は、伝説にも登場する瓢簞の工芸品が特産で、瓢簞農家が数多く存在していたが、高齢化や担い手不足によりその数は激減。そこで「瓢簞倶楽部秀吉」という有志のサークルを立ち上げ、瓢簞栽培の手法と工芸品製作技術を次世代へとつなぐさまざまな活動を行ってきた。
その中で、夏は瓢簞をグリーンカーテンとし、冬は実った瓢簞をイルミネーションに加工し、一年中楽しむことで普及させることを考えた。そしてこれを町全体のエコ活動に広げるプロジェクトを実行した。今後は世界中に瓢簞グリーンカーテンを発信するとともに、総務省から提案していただいた2020年東京オリンピックでの瓢簞グリーンカーテン&イルミプロジェクトを成功させることが目標である。
活動内容
1.食用瓢簞栽培と加工品開発
新たな町の特産品となる食用瓢簞を使った加工品開発を行った。地元の町おこしNPO法人から苗を提供していただき、学校で栽培。養老町役場と連携して「瓢簞バーガー」を考案。
2.活動の断念
食用瓢簞に苦みがあるという新聞報道があり、瓢簞倶楽部の活動を一時断念した。ただし瓢簞の栽培だけは継続した。
3.瓢簞イルミネーション
苦みにより食用にすることができなくなった食用瓢簞の利用を検討した結果、瓢簞をくりぬきLEDを仕込んでイルミネーションにするプロジェクトを新たに立ち上げることとなった。町役場とNPO法人、瓢簞倶楽部の三位一体町おこし同盟を発足させ、養老鉄道の駅や役場、学校などでイルミネーションを設置し、鉄道利用者や観光客にPRすることができた。またテレビやラジオ、新聞報道があり、認知度が高まった。2016年11月には養老公園に1500個の瓢簞イルミを飾り付け、点灯式には県知事にもお越しいただくことができた。
4.高校生朝市
養老駅にて実習製品を販売する高校生朝市を開催した。パンやジャム、味噌などを並べたところあっという間に完売。鉄道利用者や周辺住民の方に大好評で、鉄道活性化につながると確信した。今年のシルバーウイークには私たちの活動に賛同していただいた鉄道沿線の高校が集い、高校生デパートに発展した。
5.養老駅でのインターネット番組による情報配信
NPO法人が養老駅舎内を改装し、インターネット、地元ケーブルTV向けに番組を放送できるスタジオを開設。私達は企画から放送まで全て高校生だけで行う「HighSchoolYeah!」という番組を立ち上げ、月に1度町おこし番組の放送を実施。今までに20回の放送を終えたが、全国各地から視聴コメントをいただいており、YouTubeの再生回数は計3000回にのぼる。
6.瓢簞グリーンカーテンプロジェクト昨年、今までの活動の成功を受け町長を表敬訪問した際、私たちが指導役となり幼稚園や小・中学校、役場、老人ホームなどで瓢簞の普及活動を行うこととなった。そこで、ただ栽培を行うだけでなく、夏場はウリ科の特性を生かしたグリーンカーテンとして、冬場は乾燥させた瓢簞をイルミとして使用することで、一年中瓢簞を楽しむことができる全く新しいグリーンカーテンとして展開するプロジェクトを新たに立ち上げることとなった。早速、昨年私達が学校で栽培した瓢簞を持参し、幼稚園や小学校、一般の方向けに瓢簞イルミ製作会を実施したところ大好評であった。
今年は苗の配布からカーテン設置、イルミまでを一貫して行う計画を立て、収穫した瓢簞を食べる際の安全性を確保するため純系選抜法による育種も行った。今年の5月、NPO法人と役場の協力のもと、瓢簞の苗を1300株用意し町民に対して無料配布を行った。用意した苗はすぐに無くなり、追加分も合わせて2000株以上の苗を配布した。幼稚園や小学校では私たち秀吉が児童と一緒にグリーンカーテンの設置を行うことで、環境保全の大切さや郷土愛、町の瓢簞文化を次世代へ伝えることができた。冬には収穫した瓢簞で地域の方と一緒にイルミネーション製作会を実施。また、全世界対象の「瓢簞カーテンコンテスト」を開催し、瓢簞の普及と夏場のエコ促進を目指した活動を展開した。
成果・実績
1.苗2000株を町民に配布し、一丸となって瓢簞グリーンカーテンを実施。
2.養老公園で実施した瓢簞イルミネーションに1万2000人以上の来場者があった
3.役場やNPOと協力し、全世界対象のコンテストの開催で瓢簞グリーンカーテンの普及に貢献した。
4.瓢簞イルミ製作会を開催。幼稚園児や小学生、一般の方、ドイツ人留学生など総勢1000名を超える方に参加していただくことができた。
5.養老駅特設スタジオより高校生手作り町おこし番組をインターネット配信。活動を世界へと発信した。
6.今年6月、全国版の新聞記事で4回にわたり活動が紹介された。また、9月にはNHKの旅番組「のんびりゆったり路線バスの旅」で活動が紹介された。ほかにも地元情報誌やラジオ、テレビ、新聞で何度も紹介され、瓢簞グリーンカーテン&イルミプロジェクトの普及に貢献することができた。
7.総務省から東京オリンピックでの瓢簞グリーンカーテン&イルミプロジェクトの実施を提案され、協力していただけることになった。