グローバル気候マーチin白馬
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長野県白馬高等学校
活動内容について
輝ラボの活動内容はこちらよりご覧ください。
自然に恵まれた白馬こそ行動を
長野県白馬高校の輝てるラボは、スウェーデンの高校生、グレタ・トゥーンベリさんが始めた「グローバル気候マーチ」を地元・白馬村で開催した。これは、国連気候サミットに合わせて気候危機に対する具体的な対策を各国政府に求めるもので、その白馬版である。
きっかけは、地域で行われている環境への取り組み「白馬SDGsLab」に参加したこと。生徒たちは、それまで知らなかった深刻な環境問題を知り危機感を抱いたことで、白馬のような自然環境に恵まれた自治体こそ気候危機への対策でリーダーシップを取るべきと考え気候マーチを企画した。
実行に当たっては、気候危機を知らない人も参加しやすいよう、まず「Doitnow」という簡潔なテーマを考案。そのテーマを書いたプラカードや告知のポスターづくり、気候マーチを行うための警察への許可申請など、大人の協力も得ながら着々と準備した。
「小さな村で大きなマーチ」を開催
また、参加者を募るため、SNSを使い気候マーチ開催の趣旨や日時、場所などの情報を発信。長野県知事や企業トップにメッセージを送るとともに、同世代の高校生にも広く告知した。生徒たちは準備を進める中で、環境問題について知らないことがまだ沢山あり、知った事実を人に伝えて共感を得ることの難しさにも気づいたと振り返る。
そうした学びも得ながら、地元白馬の自然を守りたいという一心で準備を進めた結果、当日は気候マーチを行った国内23都市の中で7番目となる、120人を超える幅広い年代の人が参加。生徒たちは参加者とともにプラカードを掲げて村役場まで歩き、村長に気候非常事態宣言の発令を求める要望書と署名を手渡し、「人口9000人という小さな村での大きなマーチ」を成功に導いたのである。こうして白馬村は、国内で7つの自治体が気候非常事態宣言を出す中、3番目の速さで宣言し、続くように長野県も宣言した。
地域を巻き込みさらに活動を発展
今回の活動を通し、生徒たちは個人の気候危機に対する意識の差が大きいという課題にも気づいたと語る。そこで、地域の人たちを巻き込んだ勉強会の開催を学校に提案するなど、取り組みをさらに発展させている。