モリンガ環境プロジェクトを
持続可能な取り組みに!
TOP > 子どもたちの健全な育成 > イオン エコワングランプリ > 過去の受賞活動 >モリンガ環境プロジェクトを 持続可能な取り組みに!

岡山県立岡山南高等学校
活動内容について
商業クラブの活動内容はこちらよりご覧ください。
きっかけ
特産品の開発やイベントへの参加などで岡山県の活性化を目指す活動を続けるなか、地域の耕作放棄地が抱える問題に直面した。同時に、地球温暖化対策にも取り組みたいと考えた。そこで着目したのが、高い栄養価とCO2吸収力を持つスーパーフード「モリンガ」だ。モリンガを耕作放棄地で栽培すれば、カーボンニュートラル実現に貢献できるうえ、栽培したモリンガを食品に加工することで、県民の健康増進の一助にもなる。モリンガを活用した、耕作放棄地の有効活用と地球温暖化対策を同時に目指す活動が始まった。
活動内容
まずは、約3,000坪の耕作放棄地をモリンガ畑として再生しなければならない。春に種まきや苗の植え替えを行い、夏の終わりに収穫できた。収穫したモリンガは粉末に加工し、県内の食品メーカーやベーカリーに提供した。
しかし、粉末の販売だけでは収益化が難しい。そこで、自分たちでモリンガ粉末を活用した「モリンガキャンディー」を開発。昔ながらの手づくり製法で、抹茶のような味わいながらピリリとした辛味が好評を博し、地域イベントやコンビニでの販売が実現した。
畑の管理は、障がい者支援施設と連携することで効率化を実現。就労支援の場の提供にもなり、環境保全だけにとどまらない社会的意義の大きい活動となっている。
成果
耕作放棄地をモリンガ畑に再生したことで、土地の有効活用と荒廃地の防止が実現できた。稲や他の野菜よりも管理が簡単なモリンガは、土地の所有者が高齢の場合でも栽培しやすい。
収益面では、モリンガキャンディーの販売を通じて、98万円の売上を達成(2023年10月~2024年9月時点)。活動経費の一部を賄えるようになり、持続可能なプロジェクトとしての基盤を確立した。さらに、モリンガ商品の販路拡大を通じて、企業や地域イベントからの注目を集めることにも成功した。