命と向き合う高校生の挑戦と痛み
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熊本県立八代農業高等学校 泉分校
活動内容について
グリーンライフ科の活動内容はこちらよりご覧ください。
きっかけ
熊本県ではシカによる農林業被害が深刻で、年間約2万頭が駆除されている。その背景には、シカの増加だけでなく、森林環境の変化により十分な餌を得られない状態が続いていることがある。なかでも、泉町では人口約1,500人に対し、シカ生息頭数は約15,000頭と推定され、人と動物の共存が難しくなっていた。現場実習でも、シカによる苗木の食害を目の当たりにした。
林業従事者の切実な声を受け、森林と生き物の両方を守るために、狩猟免許を取得し、地域の人とともに森と向き合う活動を始めた。
活動内容
まずシカの捕獲にあたって、猟友会や自治体の協力を得ながら、生徒17名が狩猟免許を取得。ICT・IoT機器を活用し、必要以上に山へ入らずに状況を把握できる方法で効率化を図り、シカの捕獲を行った。捕獲したシカは命を無駄にしないことを大切にし、ジビエとして活用。
また、地元食品製造企業と連携し、シカ肉を使ったピザまんの商品開発を行った。
シカ皮は、伝統文化である久連子太鼓の修復や、地域の子ども向けクラフト教室に活用。地域との交流を深めるなかで、命とどう向き合うかを多くの人と一緒に考えることができた。
成果
2025度までにシカ14頭の捕獲に成功し、その命を無駄にせず活用することができた。ピザまんはイベントなどで延べ1,400食を販売し、42万円を売り上げた。イベント時に行ったアンケートではジビエの認知度が活動当初の2.4倍に向上した。また、シカ皮によって久連子太鼓が修復できたことで、存続の危機にあった保存会の会員数が2.2倍に増加した。