日本遺産「里沼」の保全活動 ~地域に愛される湿原を目指して~
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群馬県立大泉高等学校
活動内容について
植物バイオ研究部・微生物バイオ研究部の活動内容はこちらよりご覧ください。
きっかけ
群馬県館林市の茂林寺は、古くから地域の方々に愛されてきた。その後方にある「茂林寺沼湿原」は、県の天然記念物であり、文化庁日本遺産にも認定されている。しかし近年、都市開発などの影響で湿原の乾燥が進み、外来植物が増殖したことで、従来の湿原植物が減少。それらを問題視した自治体から2018年に依頼を受け、里沼の環境保全の取り組みを行ってきた。
活動内容
茂林寺沼のヨシは、かつては生活の様々な場面で活用されていたが、近年では水質悪化の原因となっている。自治体に刈り取られた後、焼却処分されているヨシを活用できないかと考え、ヨシストローを開発した。ストローを活用するため、群馬県と地元企業とコラボし、群馬県庁のカフェでイベントを実施。来場者にヨシストローづくりやコースター制作を体験してもらうことで、楽しみながら環境保全について考えてもらうきっかけとなった。
また、ヨシの製作過程で出る廃材を使って、キクラゲを生産。乾燥キクラゲに加工し、武蔵野大学主催のエコツーリズムで提供される料理に活用したほか、館林市主催のイベントでは来場特典として配布した。
また、茂林寺の社寺林では、竹が湿原の環境悪化につながっていることがわかり、新たに竹を利用したシイタケ栽培にも取り組んでいる。
成果
ヨシストローやキクラゲをイベントで活用したことで、今まで里沼に関心のなかった方々に現状を知ってもらうきっかけとなった。各イベントや出前授業で集めたアンケートによると、92%が「ヨシストローをきっかけに茂林寺沼に興味が湧いた」と回答。館林市役所で行った活動報告会では、各種イベントで提供してほしいと依頼をされた。
小中学校での環境教育では、里沼への正しい理解を広めることができた。アンケートによると、91%の生徒が「地域の保全活動をやってみたい」と回答し、環境教育の成果を感じることができた。