海岸清掃と海の生き物ロボットを
使用した環境教育活動
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【三重県】鈴鹿高等学校
活動内容について
SOMの活動内容はこちらよりご覧ください。
今あるゴミと未来のゴミを削減
三重県・鈴鹿高校SOMの活動は、今、海に捨てられているゴミをなくす海岸清掃活動と、ウミガメやタイなどの水中遊泳ロボットを使った環境教育によって、これから捨てられる未来のゴミを削減する活動の、二つをメインとしている。海岸清掃は、月に一回を目標とし、生徒たちが鈴鹿市の海岸の様子を見てそのとき最も漂着ゴミが多い場所で、あまり重機が清掃に入らない海岸を選んで行っている。活動に際しては、鈴鹿市への申請から運営まですべて自分たちで行い、活動の告知は校内で宣伝しているほか、ゴミ拾い・環境イベントポータルサイトBLUESHIPなどで情報発信し参加者を募っている。当日は、一般参加者や地元住民らと共に活動を行い、後日レポートも公開する。
海の豊かさをロボットで表現
一方、ロボットを使った環境教育活動は、自分たちの身近な海にたくさんの生き物がいることを知ってもらい、その豊かな海を守ろうという気持ちを醸成しようというものだ。生徒たちは、海の豊かさを実感してもらうため、生き物を模したロボットの活用を思いつき、実際に伊勢湾にいるウミガメやスナメリ、スズキ、クロダイ、マンボウなどの水中遊泳ロボットを自作。そのロボットに触れて、三重の海の豊かさを疑似体験してもらう活動を行っている。当初は1体作るのに半年ほどかかっていたが、現在は月1体ほど製作できるという。
活動は、幼稚園や環境イベント会場などにプールを設置し、自作のロボットを泳がせながら、その生き物に関するクイズなども行っている。終了後は自分たちが清掃活動で集めた海岸のゴミの写真や、ゴミに絡まって死んでしまった生き物の写真などを見てもらい、海のゴミが身近で深刻な問題であることを訴え、最後に「ゴミをポイ捨てしないで」というメッセージを伝えている。
海を守る意識の変化を実感
生徒たちは、これらの活動を通し、子どもたちを含めた体験者から、海を守る意識の変化を感じ取っていると話す。そして、自分たちの活動を今後さまざまな環境活動に取り組む人の参考材料としてもらうため、活動の効果を科学的に調査・分析する研究活動も行っている。