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深層元肥革命 〜装置開発で挑む肥料削減と環境保全〜

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深層元肥革命 〜装置開発で挑む肥料削減と環境保全〜

宮城県農業高等学校

活動内容について

AQUA HOPEの活動内容はこちらよりご覧ください。

きっかけ

イネの栽培実習で、種まき前に肥料を入れ忘れるという思わぬ失敗があった。しかしその結果、栽培初期にはあえて肥料を与えないほうが、養分を求めて根が大きく育つという性質を発見した。
ちょうどそのころ、肥料価格の高騰に悩む地元農家の声を耳にする機会が増えていた。この性質を活かした肥料の施し方によって、使用する肥料の量を削減し、農家の負担軽減につなげられないかと考えた。

活動内容

考案したのが、田植え時に施す肥料を、従来よりも7cmほど深い位置に配置する「深層元肥」という方法だ。施肥からしばらくの期間はイネの根が肥料に到達しないため、肥料を与えていない状態に近づけることができる。しかし、この手法を実現するためには、田植え機に付いている土を掘る器具を改良して肥料をまかなくてはならない。そこでアクリル板で器具の長さを延ばしてみたものの、強度不足で破損。金属を使用すると、従来の形状のままでは重量が増しすぎて田植え機が動かなくなることがわかった。
試作を重ねるなかで着目したのが、地元を通る新幹線「はやぶさ」の先頭車両のデザインだ。空気抵抗を軽減できる流線形であれば、土壌の中であってもスムーズに進むのではないかと考えた。

成果

完成した流線形の器具を田植え機に取り付けて、実証実験に挑んだところ、無事に50アールの田んぼに肥料を施すことができた。
加えて、新たな肥料の開発にも挑戦。従来では10アール当たり40kg以上必要とされていた肥料を、6kgまで大幅に削減できる肥料を開発した。根の生育も良く、根の数や密度は従来比で約160%となった。深層元肥と併用すれば、肥料費を79%削減できる。
地元農家からは「これで農業を続けられる」との声が寄せられているほか、全国から問い合わせや肥料の注文なども相次いでいる。

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