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環境保全のための放置竹林削減 〜竹粉を使った平茸菌床栽培〜

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環境保全のための放置竹林削減 〜竹粉を使った平茸菌床栽培〜

長崎県立諫早農業高等学校

活動内容について

食品科学部の活動内容はこちらよりご覧ください。

きっかけ

近年、プラスチックの普及により竹の利用価値が下がったことや、竹林管理を担う人の高齢化などに伴う放置竹林が問題視されている。繁殖力の高い竹は、他の植物の成長を阻害するほか、土壌が緩むことで災害リスクが高まることも指摘されている。
食品科学部では放置竹林を伐採した後の竹の有効活用として、2017年度からパウダー化した竹を菌床に加え、ヒラタケの栽培に取り組んできた。

活動内容

25年度は、竹の添加がヒラタケの成長スピードや収量に与える影響について検証した。
粉状の竹の添加割合を0~100%まで10%刻みで設定し、各割合につき3つの菌床を作成した。菌糸の成長を1mm単位で毎日測定し、得られた測定値の平均を正式なデータとした。

成果

検証の結果、竹の添加割合を高めるにつれて、ヒラタケの成長速度が速くなる傾向があることがわかった。特に添加割合が70%の条件で成長速度が最も速く、収量も2倍以上になった。これは米ぬかを栄養源とする従来の栽培方法と比べて、竹を栄養源とする方がたんぱく質や脂質といった成分が増加したことが影響していると考えられる。
また、旨味成分であるグアニル酸の含有量についても、竹の添加割合が70%の条件で最も高い値を示した。粉上の竹と菌床を混合して発酵させる過程で、グアニル酸の生成につながる核酸の分解が進んだためだと推察される。
これまでの研究成果を論文としてまとめ、竹の粉を活用したキノコ栽培技術について特許を出願した。出願にあたっては、類似する先行技術の有無について、徹底的に調査した。審査を経て、2025年4月に無事に特許を取得することができた。
今後は、地元のキノコ栽培業者と連携し、技術の普及を進めていく予定だ。またヒラタケの栽培も継続し、ドレッシングなどの加工品の開発や販売にも取り組んでいく。

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