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私たちの瀬戸内海
ブルーオーシャンプロジェクト

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私たちの瀬戸内海 ブルーオーシャンプロジェクト

【岡山県】山陽学園高等学校

活動内容について

地歴部の活動内容はこちらよりご覧ください。

「取り残された海洋ごみ」を見える化

岡山県・山陽学園高校地歴部は、地元である瀬戸内海の海洋ごみ問題に目を向け、一方的な啓発ではなく地域の人に「自分事化」してもらうべく活動を行っている。海洋ごみの中でも生徒たちが問題視したのは、公的な回収者が不在で、生活圏から離れた場所にあるため認知度が極めて低い、海底ごみと島しょ部の漂着ごみ=「取り残された海洋ごみ」だ。
海底ごみは、漁業関係者協力のもと、漁船の底引き網で引き上げて回収。その模様を動画で撮影して公開するだけでなく、子どもも含めた回収体験会を実施することで、その存在の見える化を実現している。島しょ部の漂着ごみの回収活動は、島民と協力して1時間でペットボトルを2000本ほど集めるという成果をあげただけでなく、ごみの地理情報から分析まで行う幅広い活動となっている。

海洋ごみ啓発で住民の行動にも変化

海洋ごみ問題の啓発としては、学術会議への参加や出前授業を通じて発信を行っていたが、無関心の人や海底ごみを他人ごとと考える人へは届いていないと実感し、店舗協力のもと、商品を購入する場であるスーパーなどの商業施設で海底ごみを展示。商品からごみへと変わる過程を日頃から意識してもらうよう促している。
また、海洋ごみ起源の7割を占める生活圏にスポットを当て、岡山県に多い用水路のごみ調査を行い、ごみマップを作成して近隣住民にも周知を図った。その結果、地域の人が自らごみ回収を行うようにもなった。

一人ひとりの行動変革を重要視

「一人ひとりの意識に訴える活動は、SDGsの『誰ひとり取り残さない』挑戦でもある」と話す生徒たち。ごみが人の手を離れ、海に堆積するまで、時間が経つほど回収が困難になることから、ごみを手放すときの正しい判断・行動を訴えている。

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