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美幌の自然を守れ!
次世代に残す環境教育のススメ

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美幌の自然を守れ! 次世代に残す環境教育のススメ

北海道美幌高等学校

活動内容について

環境教育普及分会の活動内容はこちらよりご覧ください。

活動内容

1.美幌での環境保全活動を私たちの後に続く世代に伝えるために普及活動をしています。私たちの活動目的は次の3点です。
・ウチダザリガニ駆除と在来種保護に力を入れる
・環境教育の実施から活動の必要性を地域に発信する
・美幌川から河口の網走湖までの環境調査に取り組み、状況を把握する
ウチダザリガニとは、最大全長20cmに達する淡水性の甲殻類です。在来生物に負の影響を与えていることから、2006年に特定外来生物に指定され、各地で駆除活動が行われています。ウチダザリガニの主な被害は、ニホンザリガニの餌を食べてしまうこと、水生生物や水草を食べてしまうこと、ニホンザリガニのすみかを奪い、病気を移すことです。
ウチダザリガニの駆除は、美幌博物館の町田さんに協力していただき実施しました。昨年までは美幌川水系の鶯うぐいすざわ沢川を中心に駆除していましたが、今年からどの辺りまでウチダザリガニの影響があるか調べるために、活動範囲を拡大して、下流の網走川や網走湖の環境調査を実施しました。
また、私たちの活動は5年目になりますが、今年から、町内の幼稚園や中学校に広く声をかけて連携活動を行っています。
2.町内の幼稚園や保育園から約300人を招待してジャガイモ栽培の交流会を開き、その中でウチダザリガニの駆除や利用方法について「紙芝居」を上演。自然を守ることの大切さを教えました。また、実際に野菜を使って栽培の仕方を教えました。私たちはウチダザリガニを有効利用するために、ウチダザリガニ有機発酵肥料を作りました。それを野菜栽培に活用し、ザリガニ肥料と他の肥料を比べ、収穫量に大きな差があることが実証できました。この効果を園児たちに説明しました。参加した多くの幼稚園児から質問が飛び交い、意義のある交流会になりました。
3.美幌中学校に赴き、1年生の約100人を対象にウチダザリガニを駆除したり試食を一緒に体験しました。また、駆除する理由や高校で行っている研究活動について発表し、活動の意義を発信しました。
4.さらに興味・関心を持った子供たちを対象に「ウチダザリガニ交流会」を高校で開催し、ウチダザリガニの生態や駆除方法やその利用方法について発表しました。そのほかにもザリガニの試食会、ザリガニ有機発酵肥料で栽培した野菜を使って調理した料理を振る舞い、食べ比べ(ザリガニあり肥料・ザリガニなし肥料・化成肥料の3種類で調理した野菜料理)をしてもらいました。
5.子供たち以外にも、オホーツク管内の農協や漁協の他美幌町役場、東京農業大学や日赤看護大学などの皆さんに向けて活動報告を行い、多くの方(50人ほど)から活動への理解を得ています。
6.美幌町フラワーマスター連絡協議会の皆さん(町内各所に花壇苗などを装飾しているボランティア団体)の要望に応え、ウチダザリガニ有機発酵肥料の作り方や具体的な使用方法を教えるなどの交流活動を行っています。

成果・実績

・4年前と比べ地域の皆さんから私たちの活動に、より理解が得られました。
・各種コンクールやメディアに取り上げられるたびに直接活動に参加できなかった人たちにも理解が得られました。
・オホーツク管内の漁協や農協、民間企業などで構成された「網走川流域の会」「だいちとうみの会」「応援証の会」から応援証の受賞を受けたことで活動の幅が広がりました。

目標・今後の計画

・将来的に幼稚園児や保育園児、中学生をはじめ小学生にも声をかけ日程を調整しながら環境保全活動を推進していきたいです。
・環境教育を通じて活動を知った子供たちが美幌高校に入学し、今後も活動を継続するようにしたいです。
・各種団体の皆さんにも協力していただきながら生態系の保護、環境浄化を推し進めていきたいです。

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