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長浜を海洋教育・環境教育の聖地に!!
〜日本唯一の水族館部の挑戦〜

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長浜を海洋教育・環境教育の聖地に!! 〜日本唯一の水族館部の挑戦〜

愛媛県立長浜高等学校

活動内容について

水族館部の活動内容はこちらよりご覧ください。

きっかけ

四国初の水族館「長浜水族館」は、かつてこの街のシンボルだった。しかし、建物の老朽化に伴い、1986年に閉館。それから13年後、水族館復活を願う地域住民の声と、本校入学者数の減少を食い止めるため、生徒が主体となって運営する「長高水族館」を校内に開館した。以降、毎月第三土曜日に無料で一般公開し、来館者との交流を図っている。
2024年度には、施設の老朽化と部員の増加に伴い、長浜水族館の跡地へ移転。40年前、たくさんの人でにぎわった同じ場所で、地域に根差した環境教育の象徴の場として進化を続けている。

活動内容

長高水族館は、95名の部員で管理している。繁殖班、イベント班、研究班、デザイン班の4つに分かれ、班ごとで取り組みを行っている。繁殖班ではクマノミやクラゲなどの繁殖技術を研究し、生態系保護に寄与している。イベント班は「ハマチショー」や「イシダイショー」といったパフォーマンスを企画し、生物と人間の絆を深める活動を行う。
研究班はクラゲ予防クリーム「JELLYSGUARD」を開発。特許取得や製品販売を行い、地域産業に貢献する。デザイン班は館内の掲示物やオリジナル商品の企画を手掛け、水族館の魅力を外部へ発信している。
そのほか、一般公開日には、ペットボトルキャップを用いたアート制作や、マイクロプラスチックの観察体験を実施するなど、環境啓発活動にも力を入れている。

成果

開館以来、延べ12万4,803人(2024年7月時点)の来館者を迎えた。一般公開日の年間来館者数は5,000人以上に達し、経済波及効果は令和元年度で約478万円となっている。
水族館の運営のほかに、加工品の開発にも取り組んでいる。県産養殖ブリの中落ちの缶詰は、品評会で最高賞を受賞するなど高い評価を受けている。水族館開館以降、学校の魅力も向上し、2022年度の人気ランキングでは県内普通科校で4位となった。

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