IMARI FOOD PROJECT
TOP > 子どもたちの健全な育成 > イオン エコワングランプリ > 過去の受賞活動 >IMARI FOOD PROJECT

佐賀県立伊万里実業高等学校
活動内容について
フードプロジェクト部の活動内容はこちらよりご覧ください。
きっかけ
活動のきっかけは、地産地消推進の一環として規格外農産物の有効利用を進める中、授業で日本の食品ロス問題の深刻さを痛感したこと。「食のまち伊万里」に学ぶ高校生として、食品ロス問題に地域一丸となって取り組む必要性を感じ事前調査を開始した。
その結果、伊万里市では家庭の余剰食品などを生かす「フードドライブ」が浸透していないことや、そうした活動を行う「フードバンク」自体が存在しないといった課題が浮き彫りになった。そこで3つの目標、「フードドライブの実施及び定着」「食品サイクルシステムの構築」「食育活動の推進」を掲げ活動をスタートした。
活動内容
フードプロジェクト部の生徒たちは、同校が中心となり、伊万里市、NPO法人と共同で、活動の母体となるフードバンクを立ち上げ、2021年5月に地域で初となるフードドライブを実施。地域の人たちの協力により3時間で100点以上の食品が集まり、その後も回を重ねるごとに来場者が増え、福祉団体や一人親世帯、被災地などに食品を届けることができた。
長年継続している規格外農産物の活用も進展し、クッキーやジャムのセットがふるさと納税の返礼品に採用。さらに、地元の食品加工会社と共同で、食用とならないアジの中骨を活用したビスケットを開発するなど、生徒は産学官民が連携した地域一体型の食品サイクルシステム「伊万里SDGsモデル」の構築に取り組んでいる。
成果
フードドライブは児童クラブでの食育にも役立てられ、規格外農産物は活用エリアが全国に拡大。アジのビスケットは、好評を得てテレビなど多くのメディアにも取り上げられた。生徒たちは、こうした「伊万里SDGsモデル」が全国に広がれば大きな成果につながると考え、取り組みを推進している。