SDGs実践!!
マンゴープロジェクト
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山形県立山形工業高等学校
活動内容について
山工元気プロジェクトの活動内容はこちらよりご覧ください。
地域で集めた油をバイオディーゼル燃料に
山形工業高校創立100周年に際し、生徒会のメンバーが、何か学校全体を盛り上げることができないかと始めた「山工元気プロジェクト」。その中でも、持続可能な社会を実現するために取り組んでいるのが、廃食油などからバイオディーゼル燃料(BDF)を生成して「雪国の山形」で「南国のマンゴー」を作るプロジェクトだ。
まずはBDFの原料となる廃食油の回収を実施。近隣の町内会や飲食店に協力を呼び掛けたところ、今年度は約200Lの廃食油を回収することに成功した。また廃食油に加え、ひまわりの種油もBDFの原料として利用。近隣の保育園などの施設との協働で栽培し、約5kgの種を収穫できた。これは同時に街の緑化になり、CO₂削減に貢献するのも狙いだ。
地域とつながって資源をよりよく使い、地域に返していく、地域循環型エコシステムづくりを目指して活動を続けている。
人手をかけずに栽培できる全自動温室を建設
回収した廃食油やひまわりの種油を使って学校のプラント設備でBDFを生成し、マンゴー栽培で使う温室の燃料として活用している。温室は、近年山形県で深刻になっている人口減少問題を受けて、少ない労働力でも稼働できる全自動スマート植物園を採用した。生徒たちの手で設計し、ドライミストや温度、湿度を管理するためのセンサーや、スマートフォンを用いて遠隔で散水が行えるシステムを導入。建築や土木、情報技術など日ごろ学んでいる技術が存分に発揮されている。
メンバーそれぞれが所属学科の専門性を生かした役割を担うことで、参加する姿勢もより主体的に。地域の課題解決に取り組む意識も強くなった。
持続可能な地域づくりに貢献
これらの取り組みは、一般社団法人日本SDGs協会から教育機関として国内初のSDGs事業として認定された。今後は地域との連携をより密接にし、廃食油を利用したエネルギーの循環モデル「緑町エコシステム」の確立を目指す。ローカルSDGsの実現を通して、山形県がより魅力あふれる地域になることが生徒たちの願いだ。